CBGとは?CBDとの違いや違法性・効果・効能をまるっと解説!
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2023年7月16日

CBGとは?CBDとの違いや違法性・効果・効能をまるっと解説!

CBD製品をリサーチしていると、CBD以外のさまざまな成分の名称を目にすることがあるかもしれません。

今回は、CBDと表記が似ている「CBG(カンナビゲロール)」について解説します。CBGはCBDと同様、大麻由来の成分であり、海外では注目度が高い成分のひとつです。この記事で、気になる効能・効果から日本で入手できるCBG製品まで、まるっとご紹介します。

CBGとは?「カンナビノイドの母」の由縁

CBG=カンナビノイドの母

CBGとは、「カンナビゲロール」の略。大麻由来の成分であり、CBDのように健康への作用が期待されている成分です。

大麻由来成分としてよく知られている「CBD(カンナビジオール)」や「THC(テトラヒドロカンナビノール)」がそうであるように、CBDもカンナビノイドの一種です。カンナビノイドは主に大麻に含まれている成分で、100種類以上が発見されています。そのなかのひとつがCBGであり、CBDやTHCというわけです。

CBGとは?

大麻草は成長の過程で、「CBGA(カンナビゲロール酸)」という成分を元に、THCAやCBDA、CBCAなどの酸性型の新たな成分を生み出します。そして、それらの成分からTHCやCBD、CBCなどのさまざまなカンナビノイドが生成されます。

CBGAを脱炭素させるとCBGになり、裏を返すとCBGの前駆体はCBGAです。CBGAを起点に 、さまざまな物質に分岐していくイメージであり、CBGAはさまざまなカンナビノイドの前駆体でもあります。CBGAがなければ、THCやCBDも生成できないわけです。

こういった側面から、CBGは「カンナビノイドの母」や「カンナビノイドの原点」とも呼ばれます。

CBGの効果・効能

CBGとは?違法な成分?

CBGは、CBDなどのほかのカンナビノイドやテルペンと一緒に摂取することで、それぞれの成分単体で摂取する以上の相乗効果(=アントラージュ効果)が期待できるといわれています。

▽アントラージュ効果の詳細はこちら

しかし、CBG単独ではまだまだ研究が少ないのが現状。動物やその前段階の研究が主であり、人間への影響は不確定といわれています。CBGは、解明が進んでいない成分でもあるのです。

以下では、現段階のさまざまな研究でわかっているCBGの効果をご紹介します。

1.神経保護作用

2014年の発表で、CBGはハンチントン病に神経保護効果を発揮するということが示されています。ハンチントン病は、不随意運動や精神症状、認知機能障害などの症状を有する進行性の神経疾患です。

CBG単独や、ほかのカンナビノイドとの組み合わせによって、その運動異常の症状を抑えられる可能性があることがいわれています。

2.抗菌作用

CBGの抗菌作用は、世界的に注目されています。CBGには、大腸菌などの複数の菌の増殖を阻害する可能性があるといわれています。抗生物質に耐性をもつ菌に対して有効である可能性も示唆されています。CBGの抗菌作用が、さまざまな感染症治療の可能性を広げるかもしれないのです。

3.抗炎症作用

2021年には、抗炎症の可能性が示唆されました。研究によって、CBGが体内の炎症を軽減することがわかったのです。炎症性疾患の炎症を軽減したり、がん細胞の活性を低下させたりという可能性も期待されています。CBGは、さまざまな現代病の治癒に活用できる可能性が模索されています。

CBDとCBGはどこが違う?

日本で買える!CBG(カンナビゲロール)が含まれる製品

さまざま効能効果が期待されているCBGですが、同じ大麻由来の注目成分であるCBDとは異なる働きをすることがわかっています。以下で、CBDとCBGの違いについて、具体的にご紹介します。

違い①身体への関わり方

CBDとCBGは、分子構造が異なります。その点から、身体への関わり方も異なります。

CBDは、カンナビノイド受容体の働きを、身体に本来備わっているカンナビノイドを活性化することで、間接的にサポートします。

一方、CBGは、カンナビノイド受容体に直接結合するのが特徴です。身体に直接働きかけるため、効率よく作用するのではないかと注目され、研究が進められています。

違い②身体への作用

CBDとCBGとでは、身体への作用も異なる点があります。両者に共通している作用として主なものに抗炎症があり、ほか、抗うつやリラックスなども注目されています。CBGならではのものとしては抗菌作用があり、この点が特に研究されています。

また、カンナビノイド受容体への関与の仕方が異なる点から、身体が異なる反応をすることがわかっています。例えば、CBDは食欲を抑制するのに対し、CBGは食欲を増進します。CBGは体力をつけたい人や摂食障害に苦しむ人の力になるのではないかと期待されています。

▽CBDについての詳細はこちら

日本でCBGは合法?違法?

2024年10月現在、日本でCBGは違法ではありません。日本でも流通しており、CBGが含有している製品を手に取ることが可能です。CBDの「フルスペクトラム」「ブロードスペクトラム」といわれる製品に含まれているケースが多いです。

▽フルスペクトラムの詳細はこちら

▽ブロードスペクトラムの詳細はこちら

CBGは、CBD同様、精神活性作用がなく、依存性もないとされています。

一方、同じカンナビノイドの一種でも「THC」は違法です。THCは、いわゆるハイになる作用がありキマることから、マリファナの主成分でもあります。日本では微量でも違法です。

同じ大麻由来のカンナビノイドといっても、成分の種類が違えばこうも特徴や扱いが異なるので、不思議なものです。

CBGが日本であまり普及していない理由

CBGは、日本で一般的に流通しているCBDほど、研究が進んでいません。未解明の部分も多い成分のため、普及しにくい側面はあるでしょう。

あとは、CBGの前駆体であるCBGAは、ほとんどがTHCやCBDに変換されます。CBGは非常に希少な成分のため、CBDよりも高価で、流通のしにくさにつながっています。

成熟した麻におけるCBGの含有率は1%未満といわれています。一方で、CBDは20%程度とされており、CBGは、そのくらいレアな成分なのです。これもCBGが日本で普及しにくい理由です。

日本で入手可能なCBG製品4選

最後に、日本で購入できるCBG製品を4種類ご紹介します。「CBG製品を自分で見つけるのは難しい」という方は、ぜひ参考にしてください。

NATUuR(ナチュール)CBG SHATTER(固形ワックス)

オランダ発のCBDブランド「ナチュール」。ナチュラルな原料にこだわりながら、各国の法令に従った製品づくりを行っているブランドです。

「CBG SHATTER」は、CBG99%の固形ワックス。高濃度で、成分がギュッと凝縮されているのが特徴です。パワフルな作用を体感したい方に向いています。

そのまま口に含んで経口摂取することも可能ですが、ヴェポライザーといった機器を使用して吸入するのに適しています。ブルーベリーの甘さを感じられるフレーバーも魅力。

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▽NATUuR製品について解説した記事はこちら
▽ヴェポライザーの使い方について解説した記事はこちら

NATUuR(ナチュール)CBG ISOLATE(粉末)

上のアイテムと同じ「ナチュール」から販売されているCBGアイソレート。CBG99.6%という高純度を誇ります。

粉末タイプなので、さまざまな摂取に応用可能。メーカーや医療従事者の研究にも使われるほど、本格的なアイテムです。

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AZTEC(アステカ)CBG アイソレート パウダー 99%(粉末)

ロンドン発のCBDブランドである「アステカ」。2018年には「アステカ ジャパン」が発足し、日本仕様の商品開発を行っています。オーガニック原料と、徹底した品質管理で、世界的にも支持されているブランドです。

そんなアステカから販売されているアイソレートは、CBG含有率99%。無農薬で、非遺伝子組み換えの原料を使用した高品質なアイテムです。普段の食事に入れたり、ワックス用のデバイスで吸引したりして摂取できます。

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▽AZTEC製品について解説した記事はこちら

PharmaHemp(ファーマヘンプ)水溶性CBD CHILL OUT(リキッド)

スロベニアを拠点とし、世界中にCBD製品を供給している「ファーマヘンプ」。自然由来成分のみを含む、ナチュラルな製品づくりが魅力のブランドです。

「CHILL OUT」は、CBD2.5%にプラスし、希少なCBGを2.5%配合した水溶性リキッド。デバイスを使って外出先で吸入したり、コーヒーやお茶に数滴垂らしたりと、さまざまな使い方が可能です。外出先でのリラックスタイムをアップデートしたい方は、ぜひ試してみてください。

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▽PharmaHempのブランドについてまとめた記事はこちら

まとめ

CBGは日本でも違法性なく使用できる大麻成分のひとつ

今回は、「カンナビノイドの母」の異名を持つCBGについて解説しました。CBGは多くの可能性を秘めていますが、希少性ゆえにまだ解明されていない部分も多い成分です。

日本では合法であり、今回ご紹介したように、リラックスアイテムの一部として活用されています。CBDと一緒に摂取することでアントラージュ効果が期待できる成分でもあり、市販品として購入も可能です。

しかし、上述したように研究段階の成分であるため、確かな効果を把握しきれていないのが事実。医療機関で処方された薬を飲んでいる方は、独断ではなく、医師に相談した後に取り入れるようにしてください。

この記事を監修した人

CBD JAPAN 編集部

CBD JAPANは2021年10月に設立された企業で、「心身の本来の力を引き出し、健康で明るい社会を作る」というミッションを掲げています。コラムは全て下記の監修者のもとで、コンテンツ制作ポリシーに従い制作しております。

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