CBDオイルやリキッドの「フルスペクトラム」とは?違法じゃないの?
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2023年8月19日

CBDオイルやリキッドの「フルスペクトラム」とは?違法じゃないの?

CBDオイルやCBDリキッドを選ぶ際に目に付く「フルスペクトラム」という言葉。日本では聞き慣れない言葉ですよね。

CBDは麻の成分で「フル」ということは危ない成分も含まれているのでは、などと不安を感じる方もいるでしょう。

こちらのページでは、CBD製品に表示されている「フルスペクトラム」の意味やその他の種類について、初心者の方にもわかりやすく解説します。

CBDオイルやCBDリキッドの「フルスペクトラム」とは?違法性は?

CBDオイルやCBDリキッドの「フルスペクトラム」

「フルスペクトラム」というのは、CBD以外にも麻の成分を含むもの。

日本でも「フルスペクトラム」として販売されているCBDオイルやCBDリキッドが多数ありますが、実は海外で扱われているフルスペクトラムの製品とは大きく定義が異なります。

これを知らないと、法に触れることになるかもしれませんので、違いをしっかり把握しておきましょう。

海外での「フルスペクトラム」の意味

海外と日本のフルスペクトラムの違いは、THCが微かでも含まれるか、一切含まれないか。日本におけるフルスペクトラムは、THCが含まれていないことが大前提となります。

海外で「フルスペクトラム」と言えば、麻の全成分をそのまま抽出したものを指すので「フル」なのです。

麻の成分には、精神作用を持つTHC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれています。

つまり、海外のフルスペクトラムCBD製品には、THCが含まれているということ。

例えば、アメリカの一部の州では、THC含有量0.3%以下のヘンプは規制薬物から除外されています。

CBDのフルスペクトラム製品をそれらの州で購入すれば、少量でもTHCが含まれているということです。

当然、日本に持ち込めば大麻取締法に違反することとなります。

日本での「フルスペクトラム」の意味

日本でもCBD製品に「フルスペクトラム」と表示がありますが、現在のところ「明確な基準が無い」というのが実情です。

もちろん、日本で合法的に販売するためには、THCが含まれていないことが大前提となります。

微量でもTHCが含まれていれば、日本では違法であり、輸入も販売することもできません。

日本では、THCは含有していないものの、CBD以外にも麻の成分を複数含む製品をフルスペクトラムと表示しているわけです。

大麻取締法では「麻のどの部分から抽出したのか」ということが違法性の判断材料として記載されています。ですが現状、抽出部位を特定するのは困難で、THCを含むかどうか、関税等でチェックを受け、合法か否か判断されています。

今のところ、THCさえ含まれていなければ、フルスペクトラムと表示して日本で販売すること自体は違法ではありません。

日本と海外では、同じフルスペクトラムでも全く意味が異なるのです。

麻の成分何がある?

麻の成分

麻でよく知られているのは、CBDやTHCですが、麻にはその他にもたくさんの化学物質が含まれています。

麻に含まれるのは、

  • カンナビノイド
  • テルペン
  • ミネラル

といった成分で、400種類以上あると言われています。

カンナビノイド

麻には100種以上のカンナビノイドと呼ばれる活性化合物が含まれています。CBDとTHCはいずれもそのカンナビノイドの一種です。

麻には数え切れないほどの品種があり、その品種にもよりますが、THCとCBD以外にもたくさんのカンナビノイドが存在しており、中には採取量の少ないレアカンナビノイドと呼ばれるものもあります。

■大麻の種類と品種|サティバ・インディカ・ハイブリッドって?■

日本でフルスペクトラムと表示のあるCBD製品には、

  • CBN(カンナビノール)
  • CBC(カンナビクロメン)
  • CBG(カンナビゲロール)
  • CBDV(カンナビジバリン)
  • THCV(テトラヒドロカンナビバリン)

などの成分が含まれていることがありますが、これらには違法性はありません。

THCVはTHCと名前が似ていますが、精神作用はありませんのでご安心を。

カンナビノイドは、麻の成長過程で様々に変化しながら生み出されているのです。THCも、麻の成長過程で生まれる成分であり、その前駆体にも違法性はありません。

詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

■CBGは違法?CBGにまつわる意外なメカニズムとは■

テルペン

テルペンというのは香り成分で、これも麻の品種によって様々なテルペンがあります。

アロマテラピーに使われる精油に含まれる香り成分もテルペンです。

麻に含まれるテルペンには、草や土のような香りから、柑橘系、フルーティーなものなど、いくつか種類があります。

ミネラル

麻には、フラボノイドやポリフェノール、ビタミンE、植物性ステロールといったミネラル等、様々な成分も含まれています。

こうした複数の成分の組み合わせによって生まれる効果というのもあるのです。

CBD製品のアントラージュ効果を知ろう

CBD製品のアントラージュ効果

麻には、たくさんの成分が含まれていますが、これら複数の成分を一緒に摂ることで、アントラージュ効果が得られます。

アントラージュ効果というのは、わかりやすく言えば相乗効果のこと。

例えば、カルシウムだけを摂取しても、骨を強くすることに繋がりますが、ビタミンDがプラスされることで、より強い骨にしてくれるといった効果を発揮します。

同様に、CBD単体でも効果的なのですが、麻に含まれるその他のカンナビノイドやテルペン、ミネラルなどを複合的に摂取することで、それぞれ単体では得られない、アントラージュ効果が生み出されるわけです。

CBD製品には、

  • アイソレート
  • ブロードスペクトラム
  • フルスペクトラム

といった種類があります。

CBDの原料3種類は、フルスペクトラム、ブロードスペクトラム、アイソレートの3種類。

CBDオイルやCBDリキッドでも、これらの種類の製品が販売されていますね。

CBD単体で摂取できるのがアイソレート。単体なのでアントラージュ効果はありません。アイソレートの場合は、その旨記載されていないこともあります。

アントラージュ効果を期待するなら、ブロードスペクトラムやフルスペクトラムといった種類を選びます。

アイソレートやブロードスペクトラムとは、フルスペクトラムとどう違うのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

CBDアイソレートとは

CBDアイソレートとは、CBDのみを分離した、CBD以外の成分を含まない製品のことです。

CBDアイソレートは、CBDのみを分離した、CBD以外の成分を含まない製品のこと(アイソレートには隔離や分離といった意味があります)。

CBDオイルでアイソレートというと、MCTオイルなどベースとなるオイルに、CBDアイソレートを配合したものです。

CBDアイソレートとして、白いパウダー状のものが販売されていますが、これは99%など高純度のCBD製品で、CBDパウダーやCBDクリスタル、CBD結晶などとも呼ばれています。

CBDアイソレートは、そのままでも経口摂取などが可能ですが、ブロードスペクトラムやフルスペクトラムのCBDオイルやCBDリキッドに混ぜて濃度を調節するのにも活用可能、汎用性が高いのが特徴です。

最初は単体で摂取してみて、慣れてきたらアントラージュ効果をプラスしてみてもいいですね。

■CBDパウダー活用術|今すぐ試したい!7つの使い方■

ブロードスペクトラムとフルスペクトラムの違いは?

海外では、ブロードスペクトラムと言えば、麻の成分からTHCだけを除去したもの、もしくはCBDにTHC以外の麻の成分を添加したものを指します。

日本では、例えばCBD以外に麻の成分が1つでも入っていればブロードスペクトラムと記載している製品もあります。

そのため、フルスペクトラムとブロードスペクトラムの違いが分からずに混乱する方もいるでしょう。

実際、同じような配合で、フルスペクトラムと表示されているものと、ブロードスペクトラムと表示されているものもあります。

現在この違いは明確に基準があるわけではなく、メーカーや商品によって表現が異なるため、このような分かりにくい状況になっているわけです。

個々に、含まれる成分をチェックすると良いでしょう。

日本のフルスペクトラムCBDは違法ではない

日本のフルスペクトラムCBDは違法ではない

日本ではTHCが含まれるCBD製品は違法です。

海外でフルスペクトラムと言えば、THCを含むCBD製品を指し、それは日本では違法になります。海外では、THC0.3%未満のものにTHCフリーと記載されていることもあるので、個人輸入などを検討する際は要注意です。

■CBDの個人輸入は100%自己責任!知らなきゃヤバい重大リスク■

日本の正規ルートで販売されているCBDオイルやCBDリキッド等に「フルスペクトラム」と記載があってもTHCは入っていませんので、安心して利用できます。

フルスペクトラムやブロードスペクトラムのCBD製品は、アントラージュ効果も期待できますので、より効率よくCBDを体感したい方は試してみるといいでしょう。

この記事を監修した人

CBD JAPAN 編集部

CBD JAPANは2021年10月に設立された企業で、「心身の本来の力を引き出し、健康で明るい社会を作る」というミッションを掲げています。コラムは全て下記の監修者のもとで、コンテンツ制作ポリシーに従い制作しております。

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