アントラージュ効果って?期待するならCBD製品はこれを選べ!
実はこのアントラージュ効果、CBDを摂取する上ではなかなかに大事なポイントなのです。知らずにCBDを購入していると損をするかもしれません。
こちらのページでは、CBD製品のアントラージュ効果について解説しながら、どういったCBD製品を選べばいいのか、といったところまで詳しくわかりやすくご紹介します。
目次
株式会社CBD協会 代表
2014年、日本でいち早くCBD事業を立ち上げる。蓄積した幅広い知識を用いてCBD業界に携わる企業のサポートを行う。その他、国内外300社の経営コンサルティングにも携わる。
アントラージュ効果とは?
CBD製品を購入するならば、アントラージュ効果について知っておきましょう。こちら、すごく大事です。
麻(大麻やヘンプ)には多くの活性化合物が含まれており、中には様々な成分があることがわかっています。
これらの麻の成分をまとめて摂取することでそれらの成分が相互に作用し、「1+1=2」といった単純な足し算ではなく、相乗効果によってそれ以上の効果をもたらすことになります。
これがアントラージュ効果と言う理論です。
例えば日本で難病指定となっているクローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患についての実験でこういった事例があります。
大腸炎を発症させたマウスを使って2011年に行われたある実験では、CBD単体では効果がありませんでしたが、他のあるカンナビノイド成分は単体でもある程度効果がありました。しかし、一番効果があったのはそれぞれ単体よりも両方を組み合わせた場合で、この二つの間に相乗効果があること、またアントラージュ効果という理論を裏付ける結果となりました。
※「CBDのすべて(アイリーン・コニェツニー、ローレン・ウィルソン著・三木直子翻訳)」より一部修正して引用
この実験例では、麻に含まれる成分が、それぞれ単体ではさほど効果がなくとも、組み合わせることによってその効果が大きくプラスに変化したのです。実際大麻は、アメリカで法規制される前までは、世界中で薬草としても使用されていたという記録が残されています。
マウスを使った実験では、これまで治療法がなかったような病気への治療効果を発揮をしましたが、大昔より使用されてきた麻の力が、様々な研究を受けながら現在世界中で見直されつつあるのです。
麻(大麻やヘンプ)に含まれる成分
「麻のアントラージュ効果=麻の成分の相乗効果」という認識をしたうえで、次に麻に含まれる成分についてもう少し詳しく見ていきましょう。
麻には、
- カンナビノイドが100種以上
- テルペンという芳香成分が200種以上
- その他フラボノイドなど
といった豊富な活性化合物が含まれています。
聞き慣れない言葉ばかりですが、それらの成分が人々の健康をサポートする可能性があるということで世界中で注目されているのです。
カンナビノイドについて
カンナビノイドというのは、麻に含まれる活性化合物で、麻にしか含まれないカンナビノイドも多く存在します。
カンナビノイドは100種類以上ありますが、中でもよく知られているのは
- CBD(カンナビジオール)
- THC(テトラヒドロカンナビノール)
といった成分。
CBDは、あの世界保健機関WHOも乱用や害を及ぼさない成分と認めており、日本でも簡単に入手できますが、THCというのは精神作用があることから日本では大麻規制法により規制されています。
■WHOの大麻についての見解|医薬的価値の見直しのきっかけになるか■
テルペンについて
テルペンというのは芳香成分であり、これはカンナビノイドとは異なり他の植物(野菜や果物など)にも含まれる成分です。テルペンは独特な香りや苦味を持ち、身近なところではアロマや香水でも広く活用されています。
テルペンだけでも生活に癒しのひとときをもたらしますが、麻に含まれるその他の成分と組み合わさることでアントラージュ効果を生み出します。
CBD単体(アイソレート)との違い
CBD製品には麻からその他の成分を全て排除したCBD単体のアイソレートという種類があります。CBD単体ですから、これにはアントラージュ効果はありません。
一方、フルスペクトラムやブロードスペクトラムといった、麻のCBD以外の成分も含みアントラージュ効果を期待できる種類もあります。
なお、アントラージュ効果は組み合わせによって効果も異なるため、目的に合わせて選ぶことも大事です。
■ブロードスペクトラムとは?他の種類との違いやメリットなどを解説■
大麻草かヘンプか
アントラージュ効果を考える際には、麻の種類についても知っておきたいところです。
というのも、麻にはたくさんの品種があり、その種類ごとに含まれる成分の割合も大きく異なるから。成分の割合が異なるということは、アントラージュ効果も変わってくるわけです。
同じ麻でも、大麻草とヘンプで比較すると、
- 大麻草:精神作用のあるTHCが多い
- ヘンプ:THCはごく微量でCBDが多い
といった違いがあり、さらに品種や栽培方法などによっても成分の割合などが異なります。
日本では違法である大麻ですが、医療大麻が合法となっている国には、ディスペンサリーという処方箋薬局のような店舗も存在し、様々な品種の大麻や大麻を使用した製品が並んでいます。許可証を持参すればその人の症状にあった大麻を処方してくれるのです。
将来日本でも大麻解禁となれば、そうした光景が見られるようになるのかもしれません。
ちなみに現在日本で流通しているCBD製品はヘンプ由来のものが主流になっています。
■ヘンプと大麻の違いとは?それぞれの特徴と日本における規制対象■
アントラージュ効果の期待できるCBD製品
CBD製品にアントラージュ効果を期待するなら、CBD単体のものでなく、フルスペクトラムやブロードスペクトラムと記載されているものを選ぶことをおすすめします。
- CBDリキッド
- CBDオイル
- CBDワックス
- CBDグミ
- CBDウォーター
などCBD製品には様々な種類があります。
CBDリキッド、CBDオイル、CBDグミなどでフルスペクトラムやブロードスペクトラムのものもありますし、CBDワックスは中でも麻の成分を多く含むものとして知られています。
CBD製品を選ぶ際に、高濃度であることにこだわる方もいますが、アントラージュ効果が期待できるかどうか、といった点も知っていると、より目的に合った選び方ができるはずです。
この記事を監修した人
CBD JAPAN 編集部
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