テルペンとは?CBDとの深い関係|一緒になるとどう変わる?
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2022年1月6日

テルペンとは?CBDとの深い関係|一緒になるとどう変わる?

CBD製品には様々なテルペンが配合されており、フレーバーごとの個性的な香りを楽しむことができます。テルペンというのは、香りをもたらす芳香成分。

CBDを効率よく活用するにあたっては、このテルペンの作用も押さえておくことが大事です。

こちらのページでは、テルペンとCBDの関係性について、わかりやすく解説します。

では、早速見ていきましょう。

テルペンとは?

テルペンとは?

「テルペン」というのは、香り成分のこと。様々な植物の精油に含まれる成分で「テルペノイド」と呼ばれることもあります。

植物に含まれるテルペン

テルペンには、400種類もの種類があると言われています。

非常に種類が多く、実は、私達にも非常に馴染みの深いものなのです。

例えば、レモンに含まれる「リモネン」や、ミント(ハッカ)に含まれる「メントール」などは誰でもご存知でしょう。これらの香り成分がテルペンです。

テルペンは、

  • 果物
  • 野菜
  • ハーブ
  • 薬草
  • スパイス

などといったごく一般的な食品にも多く含まれています。テルペンは、香りだけでなく、色、風味も楽しませてくれる成分なのです。

テルペンの香りといっても、

  • 柑橘系の香り
  • ミント系の香り
  • スパイシーな香り
  • 甘い香り
  • 森林浴系の香り

など、様々な香りがあります。

植物も人間も守るテルペン

テルペンは強い香りを放ち、植物を昆虫や動物など外敵や菌類から守る役割を持つ成分。

それだけでなく、テルペンは人の健康サポートにも役立つとして、リラックス・癒やし目的でも活用されています。

果物や樹木などの香りを嗅ぐと、気分が良くなったり癒やされたりしますよね。あの心地良さは、テルペンの作用でもあるのです。

麻に含まれるテルペン

様々な植物に含まれるテルペンですが、麻にも多種多様なテルペンがあり、その種類は200種類以上にも及びます。これはテルペンの種類から考えるとすごい数値です。麻は、テルペンの宝庫とも言えますね。

ここで全てを紹介することはできませんが、麻に含まれるテルペンの一部を見てみましょう。

テルペン 麻以外に含まれるもの
α-ピネン 松やヒノキなど針葉樹、ローズマリー、セージ等
ミルセン マンゴー、タイム、レモングラス、ローリエ等
リモネン レモンなど柑橘類、ペパーミント等
リナロール ラベンダー、ローレル、ローズウッド等
β-カリオフィレン バジル、オレガノ、クローブ、ブラックペッパー等
フムレン ホップ、香草等
テルピネオール ライラック等

このように、テルペンは麻だけでなく、他の植物にも様々なものに含まれており、香りの種類も多種多様です。

これらテルペンの香りは、大麻の品種名として使われることがあります。

例えば、

  • レモンヘイズ
  • ストロベリー・コフ
  • パイナップルエクスプレス
  • ジェラート
  • マンゴ・タンゴ
  • ウエディングケーキ
  • ビスコッティ
  • Forbidden Fruit(禁断の果実)

など、香り由来の大麻の品種名もたくさんあります。

■大麻の種類と品種|サティバ・インディカ・ハイブリッドって?■

日本で入手可能なCBD製品にも、これらのテルペンを配合しているものがあるので、チェックしてみると楽しいですね。

■CBDとは?【いまさら聞けない】人気の理由やCBD製品のこと■

麻に含まれる成分

麻に含まれる成分

麻には、様々な植物性の化合物が含まれています。

  • カンナビノイド
  • テルペン
  • フラボノイド
  • 脂肪酸
  • ビタミン
  • ミネラル

など、その種類は400種類以上。

これらの成分は、それぞれに薬効があるものもありますが、単体で摂る場合と、複数成分を合わせて摂るのとでは、効果が変わります。CBDとテルペンも同様です。

続いてその相乗効果について詳しく見ていきましょう。

テルペンとCBDなどカンナビノイドとの深い関係

テルペンとCBDなどカンナビノイドとの深い関係

テルペンとCBDなどのカンナビノイド、その他の化合物はそれぞれに作用がありますが、その化合物を組み合わせることで、単独での効果を超える作用をもたらすことが分かっています。

この相乗効果を「アントラージュ効果」と言います。

CBDを始め、カンナビノイドなど麻に含まれる成分にテルペンが加わることで、より一層のプラスの影響が生まれると世界各国で最新の研究が進められています。

また、研究の結果、テルペンの種類によって目的も変わってくるとされています。

例えば、アロマフレグランスでいえば、リフレッシュしたい気分の時は柑橘系やミント系、リラックスしたい気分の時はラベンダーなど、というイメージです。

■アントラージュ効果って?期待するならCBD製品はこれを選べ!■

また、麻に含まれるカンナビノイドは、人の体内に備わっている「カンナビノイド受容体」でキャッチして作用することが知られているのですが、テルペンもこの受容体に作用することが分かってきました。

テルペンも、CBDなどのカンナビノイド同様に、人の体に作用する、ということですね。

このカンナビノイド受容体とカンナビノイドの関係はちょっと複雑で難しいのですが、以下の記事でわかりやすく解説していますので、参考にしてください。

■カンナビノイドとは?CBDとどんな関係なの?■

CBDだけで摂るより、テルペンなど他の成分と合わせて摂る方がパワフルになる、と覚えておくと良いでしょう。

CBD製品で、CBD以外の成分も一緒に摂りたいのであれば「フルスペクトラム」「ブロードスペクトラム」と表示のあるものを選ぶとアントラージュ効果が得られます。

■ブロードスペクトラムとは?他の種類との違いやメリットなど解説■

テルペンの活用「アロマテラピー」

テルペンの活用「アロマテラピー」

テルペンは、単体でも人の健康にプラスになるもの。アロマテラピーはその代表的な活用方法ですね。

香り成分は、人の心を癒やしてくれるもの。この作用は医療分野でも活用されています。

一般的にもテルペンは、ディフューザーで香りを楽しみながらリラックスしたり、アロママッサージをしたり、ごく身近な存在として、多くの人に受け入れられていますよね。

テルペンの特徴

テルペンの特徴

香りを楽しみながらリラックスできるテルペン。続いては、その特徴を見ていきましょう。

良い香り

テルペンは様々な香りがあります。果物やハーブなどの香りを嗅ぐだけで、なんだか気分も変わりますよね。

アロマテラピーの他、香水にも使われます。

揮発性が高い

テルペンは、揮発性の高い成分で、熱に弱く蒸発しやすいという特徴があります。抽出法によっては消失してしまうのです。

そのため、多くのCBD製品では、あとからテルペンを添加する、という方法が取られています。

油性

テルペンは精油の成分ですから、油性であり、水性のものとは混ざりにくいという特徴があります。

CBDなどのカンナビノイドも油性ですから、もちろん相性はバッチリです。

テルペンとCBDを合わせてより効果的に

テルペンとCBDを合わせてより効果的に

テルペンは、単体でも人にプラスの効果をもたらしますが、CBDとの組み合わせで、アントラージュ効果も期待できます。

高濃度のCBDを求める方もいますが、高濃度よりアントラージュ効果を意識した方が、効率よく活用できるケースもあります。

CBD単体(アイソレート)で物足りなさを感じたら、テルペンやその他のカンナビノイドを含む「フルスペクトラム」や「ブロードスペクトラム」を試してみることをおすすめします

■CBDリキッドの高濃度を求める前に知っておきたい適切濃度■

香りのもたらすテルペンの作用をプラスして、CBDのリラックスタイムをより快適にバージョンアップしていきましょう。

この記事を監修した人

CBD JAPAN 編集部

CBD JAPANは2021年10月に設立された企業で、「心身の本来の力を引き出し、健康で明るい社会を作る」というミッションを掲げています。コラムは全て下記の監修者のもとで、コンテンツ制作ポリシーに従い制作しております。

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