カンナビノイドとは?CBDとどんな関係なの?
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2022年1月13日

カンナビノイドとは?CBDとどんな関係なの?

「カンナビノイド」というと、大麻=危険、違法などといったイメージを抱く方も少なくないでしょう。

ですが、カンナビノイドが全て危険かというと、そうではありません。

こちらのページでは、カンナビノイドとは何なのか、危険性や違法性について、また、人の体との深い関係性についても、わかりやすく解説します。

カンナビノイドについて、正しい知識を持って安全に活用しましょう。

カンナビノイドとは?

カンナビノイドとは?

カンナビノイドというのは、薬用植物アサに含まれる成分の総称のこと。どんな成分なのか、詳しく見ていきましょう。

麻の成分カンナビノイド

カンナビノイドというのは、麻に含まれる化合物質であり、麻には、100種類以上のカンナビノイドが含まれています。

カンナビノイドは、麻の成長過程でも様々に変化し、また別の新たなカンナビノイドを生み出しているのです。

「カンナビノイドの母」と呼ばれるCBG(カンナビゲロール)という成分があり、酸化したり、加熱することによって、いくつもの成分に変換されていきます。

CBGが「カンナビノイドの母」と言われる理由は、以下の記事で解説していますので参考にしてください。

■CBGは違法?CBGにまつわる意外なメカニズムとは■

代表的なカンナビノイド

麻のカンナビノイドで代表的ものとして、日本でも広く認知されるようになってきたCBD(カンナビジオール)や、違法性のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)などがあります。

THCというカンナビノイドは、マリファナの主成分として世界中で認知されています。精神作用を持つ危険性の高い成分として、耳にしたことがあるのではないでしょうか。

■CBDとTHC|大麻成分の合法違法を分けるのはココ■

THCは、日本で所持していれば逮捕されます。

同じカンナビノイドでも、CBDには精神作用がありません。大麻に含まれる1成分ではあるのですが、日本でも違法ではなく、一般の店舗や通販でも入手可能、持っていても使用しても、罪に問われることはありません。

■CBDとは?【いまさら聞けない】人気の理由やCBD製品のこと■

このように、カンナビノイドと言ってもそれぞれに作用も異なり、全てが危険ということではないのです。

ちなみに、日本で販売されているCBD製品にも、CBD以外のカンナビノイドを含むものがあり、それらの製品には「ブロードスペクトラム」や「フルスペクトラム」と記載が見られます。

CBDに興味がある方は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

麻の成分の、CBDのみを単体で使用したCBD製品は「アイソレート」と言うのですが、CBDの他に、別のカンナビノイドやテルペン(香り成分)などを含むCBD製品を、ブロードスペクトラムやフルスペクトラムと呼ぶのです。

ブロードスペクトラムやフルスペクトラムについては、以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。

■ブロードスペクトラムとは?他の種類との違いやメリットなど解説■

■CBDオイルやリキッドの「フルスペクトラム」とは?違法じゃないの?■

合成カンナビノイドは危険ドラッグ

合成カンナビノイドは危険ドラッグ

麻に含まれる天然のカンナビノイドの仲間ですが、日本では、THCは違法、CBDは合法、と区別されています。ここで知っておいてほしいのは、合成カンナビノイドは全くの別物ということです。

合成カンナビノイドというのは、麻のTHCに似せて人工的に作られた、危険性の高い薬物。危険ドラッグに分類されている、違法薬物です。

大麻も違法ですが、合成カンナビノイドも違法ですので、くれぐれもご注意ください。

■CBDは合法?捕まるリスクや未成年の利用など気になることまとめ■

カンナビノイドと人の体の深い関係

カンナビノイドと人の体の深い関係

麻に含まれるカンナビノイドは、実は人の体とも深い関係があるのをご存知でしょうか。

難しい話しになってしまうので、細かい部分はできるだけ省力して、ごく簡単に分かりやすく解説します。

エンドカンナビノイドシステム

麻の成分と人体にどんな関係があるかというと、実は、カンナビノイドが作用するための「受容体」が人の体には元々備わってるのです。

カンナビノイド受容体というのが体内に備わっていて、その受容体がカンナビノイドをキャッチすると、脳や体全体に「作用」をもたらすことが分かっています。

カンナビノイドと受容体は、鍵と鍵穴に例えられることがあります。カンナビノイドが鍵で、受容体は鍵穴、とイメージすると分かりやすいですね。鍵(カンナビノイド)が鍵穴(受容体)にぴったり合って初めて、その成分が体内で作用するのです。

この体内で行われている身体調節機能のことを「エンドカンナビノイドシステム(ECS)」と言います。

植物である麻の成分と人体に、そんな関係性があるなんて、ちょっと驚きではないですか?

体内カンナビノイドと大麻のカンナビノイド

受容体がキャッチするのは、麻に含まれるカンナビノイドだけではありません。

カンナビノイド受容体というのは、人の脳や体全体にも広く存在しており、意外なことに、人の体内でもカンナビノイドは生成されているのです。

体内で作られるカンナビノイドを、内因性カンナビノイドまたは体内カンナビノイドと言います。

例えば、「脳内マリファナ」とも呼ばれる「アナンダミド」という内因性カンナビノイドもあり、それは脳に多く存在します。

脳内マリファナなんて聞くと、驚かれると思いますが、これは人間の内部で生成されているのです。

脳の受容体でそのアナンダミドをキャッチ、脳や体の正常な働きをサポートしてくれているのです。

このアナンダミドの他にも、いくつかの内因性カンナビノイドの存在が明らかになっています。

カンナビノイド欠乏症

カンナビノイドは体内でも生成され、カンナビノイド受容体がそれをキャッチし、脳や体全体の調子を整えてくれるのですが、老化や過度のストレス等によって、内因性のカンナビノイドは不足していきます。

カンナビノイドが不足するとカンナビノイド欠乏症となり、様々な不調となって現れることが最新の研究によって明らかになってきています。

カンナビノイド受容体は、脳や体全体に分布しているのですが、特に、

  • 中枢神経系
  • 免疫系

に多く存在しており、カンナビノイドが不足すれば、深刻な症状に繋がることもあるのです。

こうした背景もあり、医療大麻は世界的に注目されているわけですね。

■WHOの大麻・CBDへの見解|医薬的価値の見直しのきっかけになるか■

CBDでカンナビノイドを補給しよう

CBDでカンナビノイドを補給しよう

人の体内でもカンナビノイドが作られているのですが、加齢やストレスで徐々に生成される量も減少していきます。

こうした、カンナビノイドと体の深い関係性は、大麻の研究によってもたらされたものであり、今後も更に研究が進めば様々なことが分かってくるでしょう。

カンナビノイドの不足分を補給するためにも、麻に含まれる天然のカンナビノイドの一種であるCBDも適度に取り入れたいですね。ただし、CBDは大量摂取より適量摂取が大事です。

■CBDリキッドの高濃度を求める前に知っておきたい適切濃度■

体内で作られるアナンダミドを増やすためには、運動や睡眠、栄養バランスの良い食生活を心がけることも大事です。

また、カカオには、アナンダミドが含まれていますので、カカオを多く含むチョコレートを食べるのもプラスになります。

カンナビノイド不足を感じたら、CBDやチョコレートなど試してみてはいかがでしょうか。

■CBDにはベイプが必須?サクッと試せる6つの種類をまとめて紹介■

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