ヘンプオイルとCBDオイルの違いとは?違法性や栄養素を比較
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2024年3月18日

ヘンプオイルとCBDオイルの違いとは?違法性や栄養素を比較

「ヘンプオイル」と「CBDオイル」は全くの別物です。

同じものであるかのような表現をしている商品もあるのでご注意を。

こちらのページでは、ヘンプオイルとCBDオイルの違いについて、詳しく、わかりやすく解説します。

ヘンプオイルもCBDオイルも、人の健康をサポートすることに違いは無いのですが、用途も値段も異なるものです。しっかり把握して、正しく入手しましょう。

ヘンプオイルとCBDオイルの違いとは?

ヘンプオイルとCBDオイルの違いとは?

ヘンプオイルはヘンプシードオイルとも呼ばれます。CBDオイルとはどう違うのでしょうか。

ヘンプオイルとCBDオイルでは、原料から異なる

ヘンプオイル(ヘンプシードオイル)は「アサ種子油」で、麻の種子から抽出したオイルのこと。

オリーブオイルはオリーブの実を絞って抽出したものですが、それと同様と考えればわかりやすいでしょう。

一方、CBDオイルは、ベースとなるキャリアオイルがあり、そこにCBD原料を混ぜたオイルですから、ヘンプオイルとは全くの別物です。

CBDというのは、麻から抽出される化合物の一種。例えるとすれば、レモンに含まれるビタミンCのようなものですね。

ちなみに、CBDオイルのキャリアオイルには、MCTオイルが使われることが多いですが、ヘンプシードオイルが使われているものもあります。

ヘンプオイルと-CBDオイルの違い

ヘンプオイルとCBDオイルは値段が違う

ヘンプオイル(ヘンプシードオイル)は、商品にもよりますが、一般的には100~200g程度の容量でも1,000円代で購入できるものです。

一方、CBDオイルは、CBDの含有量によって値段が大きく異なります。

CBD含有量の少ない低濃度のものでも、10ml入りで数千円~。高濃度のCBDオイルであれば、10mlで10,000円ほどするものも珍しくありません。

CBDオイルは、ヘンプオイルより、ずっと高い価格で販売されているのです。

ヘンプシードオイルは麻の種子の油であり、麻の種子は日本でも規制対象外ですから、比較的入手しやすいもの。

ですが、CBDの場合は、価格が高くなる要素が複数あります。

例えば、

  • 抽出する部位が限定されている
  • 輸入時の安全性の証明が必要
  • 輸入に頼るしかない
  • 価格相場が決まりきっていない

といった要素です。

アサの種子油は、麻の種子から抽出できますが、CBD原料は大麻取締法で規制があるため、日本では「成熟した茎や種子」から抽出したCBDしか扱うことができません。

■CBDは違法で危険?大麻取締法の規制で逮捕されない?■

CBDは、主に麻の葉や花穂の樹脂部分に多く含まれており、茎に含まれるCBDはそれに比べるとごく少量です。そのため、抽出には多くの原料や手間、コストが掛かるのです。

また、輸入時にはTHCや不純物、重金属等を含まないことを証明するなど、安全性を裏付けるデータも必要で、そのためのコストも必要になります。

CBD原料は、規制の厳しい日本では生成できず、輸入に頼るしかないので、輸入コストも掛かります。

CBDはそもそも原料自体が高価ですし、さらに日本でのこうした事情もあり、CBD製品の価格はヘンプシードオイルよりずっと高い価格で流通することになるわけです。

中には、ヘンプシードオイルを高い価格で売りつけるために、あたかもCBDオイルであるかのような表示をしているものもあります。そういった詐欺まがいの販売手法に騙されないよう、しっかりと違いを把握しておきましょう。

ヘンプシードオイルは名称や原材料に「アサ種子油」「麻の実油」などと表示されています。CBDオイルには、キャリアオイル名と共に、CBD(カンナビジオール)含有量が記載されています。

原材料が書かれていないような製品は、そもそも怪しい商品ですので、要注意です。

■CBDオイルの店頭販売どこで買える?あなたに合った専門店探し■

ヘンプオイルとCBDオイルの違法性は?

ヘンプオイルとCBDオイルの違法性は?

麻の成分ということで、違法性や依存性など、薬物ではないのかと不安を感じる方もいますが、ヘンプオイルもCBDオイルも、日本で市販品として入手できるものに違法性はありません。

麻の成分といっても「ハイ」になるような成分は含まれていませんし、薬物中毒のような症状が出ることもないのです。

大麻でハイになる、というのは、THCという成分の作用によるものですが、日本への輸入でTHCを含む製品は、違法として規制対象。もちろん、輸入できませんし、輸入しようとすれば逮捕される可能性もあります。

日本で一般に市販されているものは、すでに通関等で厳しい検査を受けているものですから、安心して使用できます。

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ヘンプオイル(ヘンプシードオイル)とCBDの栄養素はどう違う?

ヘンプオイル(ヘンプシードオイル)とCBDの栄養素の違い

続いて、ヘンプオイルとCBDオイルの栄養面での違いについて見てみましょう。

ヘンプオイル(ヘンプシードオイル)は超優秀な食用オイル

ヘンプオイルは、栄養価が高く、スーパーフードと呼ばれるほど超優秀。主に食用として使用されますが、スキンケアなどでも注目されています。

ヘンプオイルには、体内では生成できず、食事から摂取が必須とされている栄養素が豊富に含まれています。

例えば、

  • 必須アミノ酸
  • 必須脂肪酸
  • ビタミンE
  • ミネラル

など、他の食用油と比較しても、栄養価が非常に優れているのです。

必須脂肪酸としてよく知られている、オメガ6(リノール酸・γ-リノレン酸)やオメガ3(α-リノレン酸)がありますが、ヘンプオイルには、これらが理想に近いバランスで含まれています。

抗酸化力のあるビタミンEの他、ミネラルも豊富で、不足しがちな鉄分や亜鉛、マグネシウムも摂取できます。

有機ヘンプシードオイル(楽天)

オリーブオイルやアマニ油なども健康面で注目されていますが、ヘンプオイルは食用オイルの中でも優秀な代表選手的存在なのです。

CBDはそれ自体が栄養素

麻には、100種類以上のカンナビノイドという植物性の化合物と、300種以上のその他の栄養素が含まれています。

CBDは、それ自体が麻に含まれるカンナビノイドという栄養素の1つ。

例えるなら、ビタミン群のビタミンC、のようなイメージです。ただし、一般的なヘンプオイルにCBDは含まれていません。

■カンナビノイドとは?CBDとどんな関係なの?■

日本で入手できるCBD製品は、いずれも「食品」や「雑貨」としての扱いであり「医薬品」ではありません。

そのため、CBDについての効能効果といった点では説明できないのですが、主にリラックスタイムのサポートとして利用されています。

■CBDとは?【いまさら聞けない】人気の理由やCBD製品のこと■

CBD摂取後は、眠くなる場合もあるので摂取時には注意が必要です。作用は数時間後に現れることもありますので、初めて使用する場合は、様子を見ながら少量で試してみてください。

作用の現れ方は、人によって異なりますので、車の運転前などの使用は避けましょう。

■CBDの過剰摂取はヤバい?適量ってどれくらい?■

CBDオイルは、口に含んだり、料理や飲み物に混ぜたり、といった用途で使われますが、他にも様々なCBD製品があります。

例えば、

  • CBDベイプ
  • CBDグミ
  • CBDワックス
  • CBDパウダー
  • CBDバーム

などは、通販でも入手可能。この他、ペット用のCBD製品もあります。

■【CBDオイル】犬用・猫用ってあげても大丈夫?上手な選び方は?■

それぞれ、特徴がありますので、自分に合った方法で、適量を楽しみましょう。

■Vapeで吸引するCBDリキッドとCBDオイルとの違いは?■

ヘンプオイルもCBDオイルも上手に活用しよう

ヘンプオイルもCBDオイルも上手に活用しよう

ヘンプオイルとCBDオイルの違いについて解説しました。

この2つのオイル、全く異なることがご理解いただけたでしょうか。

ヘンプオイルもCBDオイルも、健康や美容をサポートするものとして注目を集めていますが、価格も使い方も大きく異なります。

ヘンプオイルはオリーブオイルなどと同様に、食用として利用できますが、CBDオイルはスポイトで数滴ずつ使用するもの。

それぞれの特徴や違いを把握して、正しく入手、上手に活用しましょう。

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この記事を監修した人

CBD JAPAN 編集部

CBD JAPANは2021年10月に設立された企業で、「心身の本来の力を引き出し、健康で明るい社会を作る」というミッションを掲げています。コラムは全て下記の監修者のもとで、コンテンツ制作ポリシーに従い制作しております。

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