CBDとTHC|大麻成分の合法違法を分けるのはココ
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2021年9月2日

CBDとTHC|大麻成分の合法違法を分けるのはココ

CBDとTHC、これは大麻(大麻草やヘンプ)に含まれるカンナビノイド(活性化合物)の一種です。CBD製品をチェックしていれば必ずと言っていいほど目にするのではないでしょうか。

CBD(カンナビジオール)
THC(テトラヒドロカンナビノール)

この2種のカンナビノイドは、同じ麻から抽出される成分ですが、それぞれに特徴があり、扱いも全く異なるのです。

こちらのページでは、このCBDとTHCについて、詳しくわかりやすく解説します。

麻の成分を正しく理解し、今後の生活で法に触れることないように参考にして下さい。

CBDとTHC 大麻成分の合法違法を分けるのはココ

CBDとTHCの二つの大麻成分と大麻取締法の関係

結論から先にお伝えすると、日本では誰でもCBD製品を違法性ゼロで入手することができますが、THCは違法です。

ただし、CBD製品についても、麻のどの部分から採取しているものか、これが合法違法を分けるという難解さもあります。

では、日本における大麻取締法上で、CBDやTHCがどう扱われているのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

THCは大麻取締法違反となる

THCの成分について、日本ではほんの少しでも製品やCBD原料に含まれていれば、規制対象となります。

この二つは同じ植物から採取できる成分のため、CBDのみを抽出したものであっても微量のTHCが除去しきれていない場合というのもあるわけです。それでもNGとなっているのが日本の法律と理解しておけば良いでしょう。

麻(大麻草やヘンプ)に含まれるTHCというのは、摂取することで強い精神作用(いわゆるトリップ状態)をもたらす成分です。

  • 陶酔
  • 精神錯乱
  • 幻覚・幻聴

といった作用があります。

海外では、アメリカなど0.03%未満など微量のTHCは許容している国もありますが、日本では0.01%でも規制対象です。

日本の大麻取締法では、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)の葉、花穂や樹脂、及びそれを使用した製品を規制しており、大麻草の

  • 所持
  • 栽培
  • 譲り受け
  • 譲渡
  • 研究
  • 輸出入
  • 医薬品の施用
  • 医薬品施用のための交付
  • 医薬品の施用を受けること

といった行為について禁止されています。

THCの成分は、特に葉や花穂の樹脂部分に多く含まれています。

CBD製品には、フルスペクトラムという表示がよくありますが、本来はフルスペクトラムというと、大麻全草から抽出した活性化合物(カンナビノイド)を含むものを指します。つまり、THCも含み、最も大麻そのもの、自然な状態に近い成分を含んでいるもの、ということになります。

日本で正規販売されているCBD製品のフルスペクトラムに関しては、CBD以外の成分も含むものを指しますが、もちろんTHCが除去されたものになるので、一般的に言うブロードスペクトラムと同じ意味になります。

 ■ブロードスペクトラムとは?他の種類との違いやメリットなど解説■

え!CBDでも違法になることってあるの?

日本で正規に購入できるCBD製品は大麻取締法違反に該当することはまずありません。

なぜなら、日本で流通しているCBD製品は、適法な手続きのもと輸入された製品、もしくは原料を使用して日本で製品化されたものだから。

ただし、自身で海外に出向き、CBD製品を購入して持ち込むのはリスクが非常に高いです。大麻合法化されている国では、大麻全草を使用したCBD製品も入手可能なのです。

CBD製品でも大麻の葉や花穂から抽出した成分が含まれるものは、日本では違法。

CBDが違法ではないからと気軽に持ち込んだものであっても、もし違法とされる部位から抽出されていたり、THCを微量でも含んでいれば大麻取締法違反で逮捕されます。

個人輸入も手続き等手間がかかる上、同じ様に危険性が高いのでおすすめできません。

 ■CBDの個人輸入は100%自己責任!知らなきゃヤバい重大リスク■

また、店舗や通販で気軽に購入できる反面、中には信頼性の低い通販などもあるので注意しましょう。特に詳しい商品情報などを開示せずに販売しているCBD製品は避けるべきです。

内容量が記載されていなかったり、CBDの含有量や濃度が不明だったり、価格が安すぎたり高すぎたり、知識のない人をターゲットにした悪質な販売者もいるのでよく比較、確認してから購入しましょう。

違法性がないかどうかという点ももちろん心配ですが、体内に取り込むものですから、安全性などもチェックしておきたいところです。

日本で正規に販売されているCBDなら安心

CBD製品を安心して購入するなら、しっかりと成分分析などデータを開示しているかどうか、まずはショップの信頼性をチェックしましょう。

怪しい商品サイトでは、誤解を招くような表示をしていたり、販売方法がわかりにくく定期購入で途中解約ができないルールになっていたり、なんてこともあります。

特に使い捨てベイプを販売するサイトでは、初回だけ格安、解約回数縛りのある定期購入、おまけに成分や容量もわかりにくい、といったサイトが珍しくありません。

初回のみ格安で提供しているサイト、定期コースであることをわかりにくく設定している商品サイトなど、申し込む前には必ず

  • 成分や含有量など明記されているか
  • 継続の必要があるか
  • 継続する場合の価格
  • 解約は可能
  • 解約方法はわかりづらくないか

といった内容をしっかり確認してからにしましょう。安易に申し込みをするとトラブルの元になることもあります。

日本ではCBDは◎、THCは✕

日本で法的に問題のないCBDと違法なTHC

日本でもCBD製品が入手できますが、まだまだ「これって違法じゃないの?」といった不安を感じる方が多いのも事実。

THCが含まれていないもの、成熟した茎や種子から抽出したCBDは違法ではありません。

何より日本に輸入されているものは、違法性がないか税関等で厳重にチェックされたものになりますから、安心です。

CBD製品に違法性がなく、それが人によってはプラスに働くものであっても、大麻の悪いイメージは強烈でなかなか受け入れがたいという方もいるでしょう。

大麻は太古から病の治療に使われていたという記録もあるのですが、様々な歴史の中で危険薬物として規制されるようになりました。

ですが、現在は改めてその効果が世界的に注目を集め、多くの研究とともに実態を見直されている最中といったところ。

違法性や危険性などを含め、CBDとTHCについてご紹介しましたが、正しい知識を持って使用すればCBD製品を安心して活用することができます。

CBDは吸引のイメージが強いかもしれませんが、口内摂取などいろいろと摂取する方法があるので、興味がある方はチェックしてみて下さい。

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