【2024年最新】CBD(カンナビジオール)とは?日本での違法性・効果・規制状況を解説!
近年、通販サイトだけでなく、バラエティショップでも目にするようになったCBD製品。身近な存在になりつつあるCBDですが、CBDについて実はよく知らないという方もいるのではないでしょうか。
CBDは大麻由来の成分なので、「違法じゃないの?」「なんとなく怖い」というイメージを抱くのは自然なことです。しかし、現在日本で一般的に流通しているCBD製品には、違法性がありません。それどころか、正しく活用することで、私たちの日常にポジティブな要素をもたらしてくれます。
この記事では、次世代の成分として人気のCBDについて、わかりやすく解説。使うとどんな嬉しいことがあるのか、どんなときに使うのがおすすめかなどから、最新の規制状況まで、たっぷりお伝えします。CBD初心者の方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
CBDってなに?
まずは、CBDの基本から押さえていきましょう。
CBDとは、「Cannabidiol」の略称。「カンナビジオール」や「カナビジオール」と呼ばれます。大麻草に含まれる成分の一種です。
大麻とCBDの関係
まずは、CBDの基本から押さえていきましょう。
CBDとは、「Cannabidiol」の略称。「カンナビジオール」や「カナビジオール」と呼ばれます。大麻草に含まれる成分の一種です。
大麻草と聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、CBDに関しては、大麻と分けて考えられています。
確かに大麻は危険薬物として広く知られており、大麻取締法で規制されています。しかし、きちんと管理されたCBDは別物。現在日本で流通しているカンナビジオールは、危険薬物とはみなされていません。
もう少し詳しく説明すると、大麻にはカンナビノイドやミネラル、テルペンなどのさまざまな成分が含まれています。カンナビノイドだけでも、100種類以上があるとされ、そのなかの一種がCBD(カンナビジオール)。CBDは、大麻草のなかのごく一部の成分のみを指しているわけです。
CBDに関しては、国連の機関であるWHO(世界保健機関)が有効性と安全性について発表しているほど。乱用性や依存性がない成分として、医療や美容の分野で広く注目されています。
CBDにはどのような効果がある?
では、具体的に、CBDがどのような点で注目されているのか見ていきましょう。近年、CBDについての研究が進められており、WHOや科学者によるさまざまなデータが存在します。
一般的に、CBDの効果としていわれているのは、ストレスの軽減、不安の緩和、心身のリラックス効果、睡眠導入のサポートなどです。CBDは、信号伝達システムに似た働きをすることによって、自律神経を整えることが知られています。このような点が注目され、不安や睡眠障害などといった健康上の問題を抱える方を中心に、幅広い方に重宝されています。
また、近年はけいれん性疾患の治療において、発作の回数を減らしたり、症状を軽減したりすることがわかっています。ほかにも、抗炎症や抗酸化作用が期待され、美容において用いられることも。
とくに、欧米諸国をはじめとする海外では、日用品や食品などの多くの形態に加工されて、流通しています。中毒症状がないことも、CBDが広く活用される理由のひとつです。
CBDはどんなときに使用するのがおすすめ?
医療や美容の分野で注目されているCBDですが、日常生活に取り入れることで、より高いパフォーマンスを発揮できるようになるかもしれません。ここでは、普段の生活で、CBDを使用するのにおすすめのシーンを紹介します。
ストレスをケアしたいとき
仕事のストレスや生活環境の変化など、現代人にストレスはつきもの。CBDは、ストレス対策におすすめです。
CBDには多種多様な製品があり、手軽に取り入れられるものも。オイルやパウダーを舌の裏側に含んだり(舌下摂取)、食べ物を食べる要領で経口摂取したりと、取り入れ方はさまざまです。
ストレスを感じた際はもちろん、不安や緊張を和らげたいときに、ぜひ活用してみてください。
就寝前にリラックスしたいとき
しっかり睡眠をとりたいときにも、CBDが役立ちます。リラックス作用が期待できるため、就寝前に気持ちを落ち着かせるのにおすすめです。
ベイプやヴェポライザーなどで、気化した蒸気を吸う方法(吸引摂取)もあり、寝る前に気持ちを切り替えるための新習慣としてもぴったり。なかなか寝つけない方、ぐっすり眠りたい方はぜひ取り入れてみましょう。
リフレッシュしたいとき
忙しい日々のなかで、ひと息つくのがなかなか難しい方も多いのではないでしょうか。
CBDは簡単に取り入れられるため、仕事や家事の合間にちょっとリフレッシュしたいときにもおすすめ。CBDグミやCBDウォーターなどは、手軽に摂取しやすく、初心者の方にもぴったりです。
CBDに副作用はある?
CBDに精神作用や中毒性がないことは、ここまででもお伝えしてきましたが、副作用に関しては、少し注意が必要です。
CBDは植物由来ということもあり、強烈な副作用があるわけではありません。しかし、使用量が適切でなかったり、処理が甘い粗悪なCBD製品を摂取してしまったりすると、副作用に悩まされる可能性が考えられます。
主な副作用としては、倦怠感や眠気、めまい、頻脈など。心身の健やかさを求めて摂取したにも関わらず、不快な症状が現れてしまうのでは、元も子もありません。CBD製品は、信頼できるショップから購入することが大切です。安心感をもって使用するためにも、正しいルートで入手するようにしてください。
また、大麻成分にアレルギーがある方は、喉の痛みや鼻水といったアレルギー症状が出る可能性も。アレルギーが心配な方は、避けるのが無難です。
CBDは日本で違法?
結論からいうと、日本で一般的に流通しているCBDは、違法ではなく合法です。
日本において、大麻は大麻取締法で厳しく規制されています。しかし、2024年10月現在、部位によって規制が設けられており、大麻草であるからといって、すべてが違法というわけではないのです。
大麻取締法における大麻の定義は以下です。
この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。 |
改めて解説すると、日本では、大麻草の成熟した茎や種子、さらにそれらを原料とした製品には違法性はないとされています。
現在、日本で一般的に流通しているCBD製品には、許可された部位由来の原料が使われています。法規制に基づき、輸入時の通関でもしっかりとチェックされています。つまり、正規の流通ルートで出回っているCBDに関しては、心配せずに使用してOKです。
医療大麻とCBD
世界には、医療大麻が解禁されている国も存在します。CBDを含め、大麻が薬として流通している国は、増加傾向にあります。
例えば、アメリカには、医療用大麻を扱う「ディスペンサリー」という薬局が存在します。医療用大麻販売のためのライセンスを取得した特殊な薬局です。
日本では、現時点では、嗜好用大麻や医療大麻は認められていません。しかし、医療分野における研究は進められており、今後の状況は大きく変化していくでしょう。詳細については、後ほど「【2024年10月最新】日本でのCBDの規制状況」の見出しで解説します。
THCとCBDの違い
CBDと同じ「カンナビノイド」に属する成分に、「THC(テトラヒドロカンナビノール)」という成分があります。CBD製品について調べていると、目にする機会があるかもしれません。THCも、CBDと同様、大麻由来の成分です。しかし、CBDとはさまざまな点で違いがあります。
THCは、マリファナの主原料になる成分であり、危険薬物に指定されています。日本では、微量だとしても、規制の対象です。つまり、このTHCが微量でも含まれるCBD製品を日本に輸入するのは禁じられています。
CBDとTHCはどちらも大麻草から採取されます。CBDは主に大麻の茎や種子、THCは花穂や葉、根から抽出されるのが特徴です。同じ植物から採取されることから、場合によっては、THCを完全に除去しきれていない製品も存在するという点を押さえておきましょう。
例えば、小麦を扱う工場でつくった食品には、原材料として使用していない場合でも小麦の成分が混入するケースがあります。それと同様で、CBDの製品を製造する際に、同じ大麻由来成分であるTHCが微量に含まれるというのは、なくはない話なのです。
さらに、海外では、微量のTHCであれば「THCフリー」と記載できるケースが存在します。一方、日本では、わずかであっても違法です。そのため、CBD製品を海外から個人的に入手することはおすすめできません。
同様の植物から採取されるCBDとTHCですが、そもそもなぜCBDは合法で、THCは違法なのでしょうか。
CBDとTHCの2つの違いは、精神作用の有無にあります。CBDは精神作用がなく、依存性もありません。一方THCには、いわゆる「トリップ状態」といわれる精神作用があります。ハイになったり、陶酔状態に陥ったり、幻覚・幻聴が現れたりというものです。
CBDとTHCは、法律での扱いと精神作用の有無の点で大きく異なります。混同されがちですが、似て非なるものなのです。
https://cbd-japan.com/cbd-and-thc
【2024年10月最新】日本でのCBDの規制状況
ここまでもお伝えしてきましたが、日本においてはCBDは合法、THCは違法です。
2024年10月現在、CBDは、成分の抽出部位によって規制されています。厚生労働省では、大麻草の成熟した茎や種子以外の部位から抽出されたCBDは、CBDであっても大麻とみなしています。また、THCを微量でも含有しているCBD製品は規制対象です。THCは、そもそも「麻薬及び向精神薬取締法」で麻薬とされているため、NGです。
このあたりは、輸入時の通関で厳しくチェックされています。そのため、日本国内で、正規の流通ルートで入手したCBD製品に関しては、安心して使用して大丈夫です。
しかし、この部位規制には、動きがみられます。
2023年12月に「麻薬及び向精神薬取締法」の改正が公布され、従来の部位規制から成分規制に変更される運びとなりました。これまでは、抽出部位によって規制されていましたが、これからはTHCの濃度によって規制されることになるのです。さらに、治療を目的とした大麻草の栽培や使用ができるようになります。改正法は、2024年12月12日に施行される予定です。
日本国内における具体的な動きとしては、2024年4月に、厚生労働省の専門部会が、難治性てんかんの治療薬「EPIDIOLEX(エピディオレックス)」を希少疾病用医薬品に指定しました。大麻草由来の医薬品が認められるのは、国内で初めてのことです。
エピディオレックスは、アメリカで承認されているCBDが原料の抗てんかん薬ですが、CBDが規制部位から抽出されていることから、日本への輸入は規制されていました。しかし、法改正を見越し、2022年末から臨床試験を開始。そして、今回の指定了承に至っています。
今後はCBDを含め、大麻を用いた医療の研究がさらに前進するでしょう。このような機運もあり、CBDは、ますます私たちの身近な存在になることが予想されます。
おすすめの合法CBD製品3選
ここまで、CBDの基礎知識や規制状況について解説してきました。最後に、おすすめのCBD製品を紹介します。リキッド、オイル、ワックスの3種類を取り上げるので、使用シーンや目的に合わせて活用してください。
りきっどや CBDリキッド
高品質で、おいしい国産リキッド。同ブランドの製品は、複数の第三者機関による成分分析が行われているのがポイントです。日本製で、徹底した衛生管理のもと製造されています。
お手頃な価格と、フレーバーのバリエーションの豊富さも魅力。気分に合わせて異なるおいしさを楽しみたい方におすすめです。
製品詳細はこちら
https://www.liquidya.jp/
https://cbd-japan.com/contents/post-929/
モディッシュ「365 hi-biオイル」
医療法人発のブランド「モディッシュ」から販売されている、CBD濃度8%のオイル。CBDやアルガンオイルを主成分とし、100%自然由来成分でつくられています。
肌なじみがよく、ツヤやハリ感のあるなめらかな肌に整えます。不調のケアや睡眠サポートなど、さまざまなシーンに寄り添ってくれるアイテムです。リラックスできる香りつき。
製品詳細はこちら
https://www.modish.co.jp/products/detail/93
https://cbd-japan.com/contents/cbd-products-on-cbd-japan
+WEED「CBDブロードスペクトラムワックス」
日本製CBDブランドの、ブロードスペクトラム100%ワックス。複数の成分を同時に摂取することができるため、より高い効果(アントラージュ効果)が期待できます。
別売りの本格的なデバイスで使用可能。CBDをしっかり生活に取り入れたい本格派の方におすすめです。
製品詳細はこちら
https://www.plus-weed.jp/merchandise/detail/pmmi/226/
https://cbd-japan.com/cbd-wax-strongest
まとめ
CBDは、以前よりぐっと身近な存在になりつつも、まだまだ大麻の怖いイメージが先行しがちです。日本で使用されるようになったのは、ごく最近ということもあり、なんとなく敬遠している方もいるでしょう。
しかし、医療や美容分野での発展が目覚ましく、海外では日常的に取り入れている国もめずらしくありません。CBDにはストレス軽減やリラックス効果などがあるとされ、嬉しい作用を手軽に享受できるのが魅力です。CBDは今後ますます注目されること間違いなし。信頼できる製品を正しく使用することで、忙しない日常を自分らしく乗り切っていきましょう。
https://cbd-japan.com/cannabinoid-types
この記事を監修した人
CBD JAPAN 編集部
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