CBDとTHCの違いは?効果・違法性・大麻成分の有無
CBDとTHCは、どちらも同じ植物から抽出される大麻由来成分です。「大麻」とひとくくりにされがちな両者ですが、それぞれで特徴や法律上の扱いがまったく異なります。
そこで今回は、CBDとTHCについて、初心者の方にもわかりやすく解説。CBD製品を手に取る際には、2つの成分をしっかり理解しておくことが大切です。ぜひ最後まで目を通し、CBD製品を正しく活用していきましょう。
目次
『CBD』と『THC』とは?
繰り返しになりますが、CBDとTHCは、どちらも同一の植物である大麻草から採取される成分です。いずれも大麻に含まれる「カンナビノイド」という成分から抽出されます。
しかし、カンナビノイドに属する成分だけでも100種類以上があるとされており、成分が持つ特質はそれぞれで異なります。
以下では、CBDとTHCについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
CBDとは?
CBDとは、「カンナビジオール」の略称。主に、大麻草の茎や種子から抽出される成分です。
大麻といえば、世界で乱用されている薬物としてのイメージが強く、実際に多くの国が規制しています。日本では、大麻は大麻取締法によって、厳しく規制されています。であるにも関わらず、なぜ、大麻由来成分であるCBDが日本で流通しているのでしょうか。
大麻取締法においては大麻は確かに規制されていますが、2024年10月現在、大麻草の成熟した茎や種子、それらを原料とした製品は規制の対象外となっています。つまり、これらの部位から抽出されるCBDに関しては、合法なのです。裏を返せば、大麻草の成熟した茎や種子以外から抽出されるCBDは、国内においては違法となります。
つまり、大前提として、現在日本で一般的に流通しているCBDには違法性はないと考えて大丈夫。輸入時に税関での厳しいチェックを通ったものだけが国内に入ってきているからです。
しかし、海外製品を個人で入手するとなると、話は別。CBDについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
THCとは?
THCとは、「テトラヒドロカンナビノール」の略称です。主に大麻草の花穂や葉、根に多く含まれています。
THCは、大麻取締法で大麻とみなされており、日本では違法です。CBD製品を謳っていたとしても、THCが微量でも検出されればアウトとなります。細かな扱いは各国によって異なるため、CBD製品を取り入れる際には注意が必要です。例えば、アメリカでは0.3%以下、EUでは0.2%以下など、微量のTHCを許容している国も存在します。日本では、仮にTHC濃度が0.01%だったとしても規制対象です(2024年10月現在)。
CBDとTHCは同じ植物から採取されるという性質上、海外のCBD製品に微量のTHCが混入するケースはめずらしくありません。意図しないTHCの混入であっても、日本では規制対象。そういった側面があることをよく把握しておくことが非常に重要です。
CBDとTHCの効果・効能の違い
同じ大麻由来成分であるCBDとTHCですが、そもそもなぜTHCは厳しく規制されているのでしょうか。
2つの成分を大きく分けるのは、「精神作用」と「中毒性」の有無です。以下では、CBDとTHCの効能・効果の違いを通して、両者が成分としてはっきり区別される理由を見ていきましょう。
CBDの効果・効能
CBDには、リラックス効果やストレスの軽減、不安の緩和などといった作用があることが知られています。国連の専門機関であるWHO(世界保健機関)も、有効性や安全性を公にしている成分であり、大麻由来成分でありながら、評価が見直された成分なのです。
ほか、自律神経への作用や炎症を鎮める作用、抗酸化作用なども注目されています。CBDが悪影響を及ぼすような報告はほぼない状態で、副作用が起きる場合も軽度にとどまることが分かっています。
もちろん、大麻の悪いイメージにあるような「ハイになる」「錯乱状態」などの精神作用もありません。加えて、乱用性がないこともポイント。医療分野を中心に、さまざまな分野で研究が進められています。
THCの効果・効能
対するTHCには強い精神作用があり、そこが危険視される理由のひとつです。脳に直接作用することで、多幸感や陶酔感をもたらすほか、精神錯乱、幻覚・幻聴といった状態を引き起こします。中毒性があり、使い続けるほどに、精神障害やIQ低下、薬物依存などのリスクが高まるとされています。
一方で、鎮痛や食欲増進、抗がんなどの効果が認められているのは事実です。海外では、医療大麻として、THCを承認している国も存在します。日本では、医療大麻に関して見直しの動きがありつつも、2024年10月現在は、いかなる量であっても厳禁です。
CBDとTHCの大麻成分の有無
日本における大麻とは、大麻草や、大麻草を使用した製品のこと。しかし、上述したように、一部の部位由来のものは規制対象から除かれます。このことを頭に入れたうえで、CBDとTHCについて、改めて大麻成分の観点から理解を深めましょう。
THCの大麻成分
日本ではTHCそのものが大麻とみなされており、「THC=大麻成分」のように表現することが多々あります。
THCには、トリップ状態(酩酊状態・錯乱など)をはじめとする精神作用や中毒作用があります。いわゆる大麻の世間的なネガティブなイメージは、THCの作用によるものです。THCは劇的な精神活性作用があることから、マリファナの原料にもなっています。
CBDにも大麻成分は含まれる?
CBDも大麻由来成分ですが、THCとは別物で、性質も扱いも大きく異なります。もちろん、マリファナとも別物です。
結論、現在日本で販売されているCBD製品からは、THCが完全に除去されています。正式な手続きを踏み適切に輸入されたCBD製品や、きちんと輸入されたCBD原料を使って日本で製品化されたCBD製品には、大麻成分は含まれていません。大麻取締法違反にも該当しないし、脳へのネガティブな影響もないといえます。
しかし、海外では、日本における規制部位とは関係なく、大麻全草から抽出されたCBDも流通しています。さらに、海外には大麻が合法化されている国も存在します。法的にも心身への影響的にも、海外からCBD製品を個人的に持ち込むのは非常に危険です。
CBD製品を購入する際には、安全性と信頼性が何より大切。配合成分や含有量などをきちんと開示しているショップや製品を選び、しっかり判断したうえで購入するようにしましょう。
おすすめの合法CBD商品3選
最後に、おすすめのCBD商品を3種類紹介します。「難しくてどれを選べばいいかわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。オイル、リキッド、ワックスからセレクトしています。
PharmaHemp(ファーマヘンプ) 「6.6% プレミアムブラックオイルドロップ」
ヨーロッパに本社を構える「ファーマヘンプ」社のCBDオイル。50年以上の製造・販売実績があり、ヘンプ栽培から製品化までをメーカーが一括で行っています。第三者機関で定期的に品質のチェックを受けているのもポイントです。品質の高さと安心感から、広く支持されています。
高濃度CDBにオリーブオイルを混ぜ、天然成分だけでつくられているのが特徴。10ml入りで、約40回分。毎日の健康維持におすすめです。
製品詳細はこちら
PharmaHemp(ファーマヘンプ) 「6.6% プレミアムブラックオイルドロップ」
AZTEC(アステカ) 「FULL SPECTRUM CBD 5% CBD E-LIQUID」
イギリス・ロンドン発のCBDブランド「アステカ」。2018年には「AZTEC JAPAN」が発足し、日本向けの製品を開発・販売しています。THCが含まれていないことを第三者機関が分析しているのがポイント。また、100%オーガニックの原料を使用し、管理が行き届いた「GMP認証施設工場」で製造されています。
CBD濃度5%のリキッドは、フレーバーが豊富。青々しさやレモンの香りが人気の「O.G KUSH」やベリー系の「GRAND DADDY PURPLE」などから、好みに合わせて選べます。
製品詳細はこちら
AZTEC(アステカ) 「FULL SPECTRUM CBD 5% CBD E-LIQUID」
https://cbd-japan.com/contents/post-929/
VapeMania 「CBDワックス 和み NAGOMI アイソレート」
CBD製品の販売を手がけるセレクトショップ「VapeMania」のオリジナルのCBDワックス。CBD先進国であるスイスの認定ヘンプ種を使用し、99.6%という超高濃度に仕上げられています。CBD以外にテルペンが配合されており、アントラージュ効果を期待できるのも特徴です。
フレーバーはフルーツ系や甘味系などが5種類。リフレッシュしたいときや、やる気を引き出したいときにおすすめです。
製品詳細はこちら
VapeMania 「CBDワックス 和み NAGOMI アイソレート」
まとめ
CBDと聞くと「大麻じゃないの?」と不安になるかもしれませんが、CBDと、大麻成分といわれるTHCとでは、まったくの別物です。CBDにはリラックス作用やストレス軽減が期待できることから、世界的にも取り入れられ、さらなる活用が注目されています。
恐ろしいイメージが先行しがちな大麻ですが、実は太古から、病の治療に使われてきた歴史があるといわれています。そのうち、さまざまな歴史のなかで危険薬物とみなされ、遠ざけられるように。しかし、CBDのさまざまな効果が分かったことで、今改めて評価が見直されている段階です。
世界的な研究機関にも評価されているにも関わらず、イメージだけで「悪」だと決めつけてしまうのはもったいないですよね。CBDを正しく理解し、適切に活用することで、日々の生活をアップデートしてみませんか。
内部リンク
デルタ8THC(テトラヒドロカンナビノール)は合法?日本での扱いは?
この記事を監修した人
CBD JAPAN 編集部
CBD JAPANは2021年10月に設立された企業で、「心身の本来の力を引き出し、健康で明るい社会を作る」というミッションを掲げています。コラムは全て下記の監修者のもとで、コンテンツ制作ポリシーに従い制作しております。