シーシャの健康被害は?普通のタバコと同じく健康に悪いの?
一般的な紙巻きのタバコは、吸口にフィルターが付いていますよね。水パイプでは、水がフィルターの役割を果たすというのが普通のタバコとの大きな違いです。
シーシャは水を通すため、ほとんど害がないと思っている方もいるようですが、シーシャもタバコ。少なからず健康リスクがあります。
シーシャでの喫煙を安全に楽しむためにも、どういった害があるのか、リスクもしっかり把握しておきましょう。
目次
シーシャは害なし?健康被害の心配は?
シーシャはタバコの一種ですから、当然、害もあります。
水パイプを使用してタバコの煙を水に通すことで、いくらか吸い心地がマイルドになるのですが、タバコの煙に含まれる有害物質を完全に除去してくれるわけではありません。
タバコの煙には、「タバコの三大有害物質」というのがあります。
- ニコチン
- タール
- 一酸化炭素
の3つの有害物質で、シーシャにもこれらの物質による害があるのです。
それぞれ、どのように体に悪影響を及ぼすか、改めて見ていきましょう。
ニコチン
タバコといえば「ニコチン中毒」といえるほど、ニコチンの健康被害はよく知られているでしょう。
シーシャにもニコチンが含まれています。
ニコチンは中毒になりやすく、禁煙の最大の障壁となる成分。
ニコチンが切れるとイライラするなどの離脱症状が出現し、禁煙が非常に難しくなります。その依存性は違法薬物よりも強いといわれているのです。
また、臓器への負担も大きく、高血圧や脳卒中、心筋梗塞などの疾患リスクも高まります。
タール
タバコ葉の燃焼等で発生するタールは、タバコ臭やヤニの原因となる成分。
シーシャにもタールが含まれます。
タールの最大の害は発がんリスク。
喫煙者本人だけでなく、副流煙による害も深刻です。
一酸化炭素
ニコチンやタールと比較すると認知度が低いかもしれませんが、タバコには、一酸化炭素による健康被害もあります。特にシーシャは、1回の喫煙が1時間など長時間になるため、普通のタバコより一酸化炭素中毒になるリスクが高いのです。
一酸化炭素中毒になると、
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- 倦怠感
などの症状が出て、最悪の場合、死亡することもあります。
冬のキャンプのテント内で、暖房器具を点けっぱなしにして死亡事故が発生、なんていうニュースを目にすることがありますよね。
一酸化炭素中毒の怖さは知っていても、喫煙によるリスクというとピンとこない方もいるでしょう。
ですが、シーシャでも同様の事故が起こる可能性があるのです。
通常、人の体内では、血液中のヘモグロビンが酸素を運び、酸素が全身に行き渡ることで生命を維持しています。
ところが、ヘモグロビンには、酸素より一酸化炭素と結びつきやすい、という性質があるのです。しかも、ヘモグロビンと一酸化炭素の結びつきやすさは、酸素の200倍と圧倒的。
その圧倒的なパワーでヘモグロビンが一酸化炭素と結びつくと、生きるうえで大切な酸素が運ばれなくなってしまうわけです。
脳に酸素が運ばれずにいると頭痛やめまいが起こり、やがて意識を失うことがあります。心臓が酸素欠乏となれば、心疾患や心停止に繋がります。
一酸化炭素中毒というのは、酸欠を引き起こし、最悪の場合は生死に関わるだけでなく、助かったとしても後遺症が残ることもあるのです。
ツイッターなど見ていると「シーシャで軽い一酸化炭素中毒になった」といったようなつぶやきがよく見られます。
たばこの煙には一酸化炭素が含まれていますから、シーシャのように長時間吸い続けると、体内に酸素が巡らなくなる危険性があるわけです。
シーシャを体験する際には、こうしたリスクがあるということを理解したうえで、適度に休みながら、安全に活用できるようにしたいですね。
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シーシャが体に悪いのは普通のタバコと変わらない
シーシャは普通のタバコと比較すると、ニコチンもタールも少なくて健康リスクもほとんどないといったようなイメージがあるかもしれませんが、タバコの葉を喫煙するからには同等のリスクがあります。
シーシャでも普通のタバコでも、喫煙者自身にはもちろん、受動喫煙でもタバコの害を完全に避けることはできません。
フィルター代わりに水を通すことで、まろやかな吸い心地にはなりますが、1回の喫煙が長時間になるということは、その間、喫煙の影響も続くということです。場合によっては、普通の紙巻きタバコよりリスクが高くなることも。
タバコにもシーシャにも、活性酸素や発がん性物質によるリスクがありますし、煙を吸うこと自体が肺に悪影響を及ぼします。
シーシャはリラクゼーション目的などで楽しめるメリットがありますが、健康被害がゼロというわけにはいかないということですね。
シーシャのニコチンフリーなら安全?
シーシャはタバコの一種であり、健康面での害もあるとお伝えしましたが、タバコ葉を使用していないシーシャもあります。
ニコチンは依存性の高い成分で、禁煙したくてもなかなか難しいのです。だからこそ、禁煙外来などがあるわけですよね。
そのニコチンを含まないというだけでも、かなり健康被害は抑えられるのではないでしょうか。
タバコ葉を使用せず、例えばサトウキビの葉や、茶葉、フルーツなどを使用した、ノンニコチンのシーシャフレーバーもあります。シーシャを試したくても「安全性が心配」という方は、タバコ葉以外の選択肢から試してみるのもありです。
ただし、何らかの葉を燻して喫煙するということは、タールが発生することもあり、煙自体が肺に及ぼす影響もあるので、やはり若干のリスクは残るでしょう。
シーシャを嗜好品として長く愛用していくことを考えるなら、特に健康への影響も考えながら上手に取り入れたいですね。
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リラクゼーション目的ならCBDという選択肢も
ストレスの多い毎日で「癒やしが欲しい!」というあなたには、CBDという選択肢もあります。
CBDというのは大麻に含まれる成分の1つですが、大麻のようにハイになる危険な要素はなく、まさにリラックスタイムに取り入れたいアイテムです。
喫煙はどんなものでも肺に悪影響を及ぼしますが、CBD製品はベイプなど喫煙で摂取する以外にも、CBDオイルやCBDグミなど、口に含んで摂取するタイプもあります。
シーシャの喫煙は水パイプという喫煙具が必要で、試してみるのにもハードルが少し高めですが、CBDなら比較的簡単に取り入れられ、ニコチンやタールなどによる健康被害の心配もありません。
CBDには様々な種類の製品がありますので、チェックしてみてください。
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この記事を監修した人
CBD JAPAN 編集部
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