大麻の茎がカギ?CBD違法合法の区別とチェックすべき注意ポイント
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2022年2月21日

大麻の茎がカギ?CBD違法合法の区別とチェックすべき注意ポイント

大麻というと「恐ろしい薬物」というイメージがありますよね。

日本では、厳しく規制されている大麻ですが、その大麻に含まれる「CBD(カンナビジオール)」という成分が合法ってどうして?と疑問に思われる方も少なくないでしょう。

こちらのページでは、CBDが違法か合法か、その境界線となるポイントを詳しく解説します。併せて、CBD製品を購入する際に、確認しておくべき5つの注意点も紹介します。

初めてCBD製品を購入する時は、分からないことだらけで、間違った選択をしてしまう可能性もあります。

CBDのことをしっかり把握して、自分に合う、安全性の高いCBD製品を見つけてください。

「大麻の茎」なら合法?CBDは本当に違法じゃないの?

「大麻の茎」なら合法?CBDは本当に違法じゃないの?

まず「大麻の茎」なら合法なのか、という点からチェックしていきましょう。

大麻の成熟した茎は違法じゃない

日本では、大麻を取り締まる法律として「大麻取締法」が制定されています。

大麻取締法第一章第一条にて、

この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。

と、大麻の定義が示されています。

つまり「大麻草の成熟した茎の樹脂以外の部分、もしくは大麻草の種子と、それらを原料として製造された製品」に違法性は無い、ということですね。

■大麻禁止の本当の理由|違法薬物となった歴史的経緯に隠された真実■

CBDなら違法じゃない?

では、CBDについてはどうなのでしょうか。

実は、必ずしも「CBD=合法」というわけではありません。

麻薬取締部のホームページでは、CBD製品について以下のように記載があります。

大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたCBD(カンナビジオール)を含有する製品については、大麻取締法上の「大麻」に該当しませんが、当該製品を輸入する前に、麻薬取締部においてその該否を確認しております。

ここでも「大麻草の成熟した茎と種子」がキーワードになっていますね。

さらに、同じく麻薬取締部の「CBDオイル等のCBD製品の輸入を検討されている方へ」という資料には、以下のように記載があります。

大麻草の成熟した茎又は種子以外の部位(葉、花穂、枝、根等)から抽出・製造された CBD 製品は、「大麻」に該当します。
なお、大麻草から抽出・製造されたかを問わず、大麻草由来の成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)を含有する CBD 製品は、「大麻」に該当しないことが確認できないので、原則として輸入できません。

CBDは大麻の1成分ですから、日本では違法と判断されてしまうTHCを、完全に除去しきれていないケースもあります。

そのため、日本では、CBD製品の違法性を判断するために「THC(テトラヒドロカンナビノール)」という成分の有無を厳しくチェックしているのです。

■CBDとTHC|大麻成分の合法違法を分けるのはココ■

違法に該当しない「安全なCBD製品」とは?

違法に該当しない「安全なCBD製品」とは?

では、違法に該当しない、安全なCBD製品とはどんなものなのか。

それは「大麻草の成熟した茎や種子から抽出したCBD原料を使用し、THCが一切含まれていないもの」ということになります。

CBDの原料は、法律上、日本で抽出することができません。

そのため、CBDを入手するためには輸入に頼るしかないのですが、その際に、以下のような手順を踏む必要があります。

  1. 関東信越厚生局麻薬取締部に事前確認
  2. 必要書類の提出
  3. 食品等輸入届出
  4. 税関申告

関東信越厚生局麻薬取締部に事前連絡をして、必要書類の提出をするのですが、内容としては、大麻の使用部位を証明する証明書や、製造工程や材料を示す写真、成分分析表など、詳しい資料も必須となります。さらに、税関では、商品を開封して成分検査が行われることも。

こうした厳しいチェックを通過できて初めて、一般の店舗等で入手できるわけです。

あとは、実際に購入する際の最低限の知識を持っていれば、安全性の高いCBD製品を入手できそうですね。

続いて、そのチェックポイントを見ていきましょう。

CBD製品を検討する前に知っておきたい5つの注意ポイント

CBD製品を検討する前に知っておきたい5つの注意ポイント

CBD製品を輸入するにはかなり厳しいチェックがある、ということで、違法性についての不安は解消できたでしょうか。

ただ、CBDについて、まだよく分かっていない、という方もいらっしゃるでしょう。

実は、そうした方々を騙すような怪しい商品もあるので、要注意なのです。

ここからは、CBD製品を選ぶ前に知っておきたい注意ポイントをまとめて紹介します。

怪しい商品を掴まされることなく、安全性の高いCBD製品を選べるよう、しっかりとした知識を持って対策しておきましょう。

CBD製品の濃度や含有量

CBD製品には、CBD濃度やCBD含有量の記載があります。

最初はいろいろな数字が並んでいて、それぞれにどういった意味があるのか分からず、悩む方もいるでしょう。

CBD製品を選ぶ際に注目しておきたい数値は、以下の3点です。

  • 内容量
  • CBD含有量
  • CBD濃度

濃度が書かれていなければ、どれくらい摂取しているか把握できませんし、自分に合った適量も把握できません。

CBDをどれくらい配合しているのか、濃度はどれくらいなのか、など、CBD製品として大事な数値が明確に書かれていない製品は信頼性に不安があります。

容量とCBD含有量が分かれば濃度は計算できますが、CBD含有量も濃度も記載が無いようなCBD製品では、本当にCBDが入っているかさえ判断できません。そういった製品の購入は避けた方が良いでしょう。

■CBDオイルの濃度選び|濃いほどプラスになるの?■

それほんとにCBD製品?

CBDは一切入っていないのに、まるでCBD製品であるかのような虚偽表示をしている商品もあります。

例えば、ヘンプオイルをCBDオイルと見せかけて高額で売るような販売方法があります。

具体的な表示については、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。

■CBDオイルはAmazonで買える?安全に入手する方法は?■

CBD製品を購入する際は、CBD(カンナビジオール)の含有量など記載があるか、しっかりと確認しましょう。根拠の無い数字ばかり表示している商品もあります。

ちなみに、ヘンプオイルはCBDオイルとは全く違うもので、CBDよりずっと安価で購入できるものです。

■ヘンプオイルとCBDオイルの違いとは?違法性や栄養素を比較■

CBDは医薬品じゃない

現在、日本で入手できるCBD製品は、食品や雑貨であり、医薬品ではありません。

効果効能を謳っているようなCBD製品は薬機法違反の商品ですので、注意してください。

■WHOの大麻・CBDへの見解|医薬的価値の見直しのきっかけになるか■

CBDの日本製・国産の表示について

CBDの日本製というのは、あくまでも海外から輸入した原料を使用して、日本で製品化したものになります。

日本で製造されているというのは、たしかに安心感がありますが、中には、日本製ということで相場より高額で販売しているケースもあるので、ご注意を。

■CBDオイル日本製と海外製の違いを知って上手に取り入れよう■

CBD製品は入手ルートに要注意

CBD製品であっても、その他に含まれる成分によっては、大麻として取り締まりを受ける可能性があります。

日本で入手できるCBD製品なら、なんでも安心かといえば、そんなことはありません。

特に、CBD初心者の方は、信頼性の高いブランドやショップを選んで入手することをおすすめします。

CBDは口にしたり、吸引したり、直接体内に取り込むものなので、安全性第一で選びましょう。

■CBDリキッドは安い物でも大丈夫?安さだけで選ぶことのリスクとは■

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