トリコームでわかる?大麻の良し悪しを決める大事なポイント
その判断方法として用いられている「トリコーム」は、一般的な植物にも備わっている器官であり、より多くを生成している株の方がより精神作用・トリップ効果が得られるとされています。
そこで本記事では、大麻の良し悪しを決めると言われているトリコームを詳しく解説します。
CBDとしても非常に活用されている、大麻の知識をより深く理解していきましょう。
目次
トリコームは大麻のバロメーター
トリコームと一口にいっても、そのイメージがすぐに湧く方はあまり多くはありません。
これは、約40倍の顕微鏡でやっと細かい様子が分かる微細な器官であり、強風や細菌類、そして強すぎる紫外線をシャットアウトする機能を持っていることから、植物のバリアとも形容されています。
そして、大麻においては花から伸びたトリコームの1つずつに樹脂が含まれており、その中にトリップ効果を引き起こす有効成分が含まれているのです。
また、全体的な色合いや量によって効用の程度が判断できることから、愛好家や栽培者(通称:グロアー)によって広く活用されており、同時にどれほど増やしていけるかが品質を決定づける要素となっています。
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大麻のトリコームとは
ここからは、大麻の品質を判断する指標となるトリコームについて詳しく解説していきます。
日本においては違法薬物に指定されていますが、現在海外では積極的に各医療機関でも研究されるほどの価値を備えていると期待されているため、知識の1つとして是非参考にして下さい。
トリコームとは
トリコームの語源はギリシャ語で「毛に覆われた」という意味を持つトリウコンとされており、実際には透明、あるいは乳白色の水滴が大麻の花に付着しているように見えるでしょう。
また、手で触れると数日以上残るほどの粘着性を有しており、強い風や害虫、細菌類による被害を防ぐ役割も持っているため、大麻に限らず様々な植物にも備わっている機能です。
大麻の有効成分を生成する器官
大麻を吸引することで得られる精神効果や鎮痛効果は、主要成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)が人間の大脳に備わっているカンナビノイド受容体に作用することで発生します。
そしてトリコームはそのTHCを生成して、蓄積する器官であることから、大麻の品質を左右する大切な要素といえるでしょう。
トリコームから見極める収穫時期
トリコームは成熟度によって色合いが変わる性質を持っており、大麻の収穫時期を見極めるための指標に利用されています。
- 透明な状態
大麻が纏っているトリコームが無色透明なうちはまだ熟しておらず、たとえ吸引しても十分な効用は得られないとされています。
- 乳白色の中に茶色が混じった状態
トリコームの色合いが全体的に乳白色となり、1~2割程度が茶色になったこの状態がベストな収穫のタイミングとされています。
- 全体的に茶色が強い状態
乳白色よりも茶色が目立ってしまうと、収穫するタイミングとしては遅く、THCも弱まっている状態です。
以上の通り、大麻は早すぎず寝かし過ぎない絶妙な加減が必要とされており、その範囲内で更にセンシティブな調整がされているようです。
また、同じ大麻草であっても、乳白色のトリコームは精神作用が強く、茶色に近付くにつれてリラックス等の身体効果が生み出されるため、そういった特性をあえて活かしている製品も存在しているのです。
トリコームの種類とは
大麻のトリコームには3つの種類が存在しており、それぞれが異なった特徴を備えています。
当然品質にも関わってくるため、こちらも押さえておくべきポイントといえるでしょう。
- 球根タイプ
最小のトリコームであり、花の全体に満遍なく存在していつつも、肉眼で捉えることはほぼ不可能とされています。
大きさは10~30マイクロメートルほどとなっており、分泌器官の先端だけが飛び出しているようなイメージです。
- 頭状無柄タイプ
中程度のサイズに分類されており、分泌器官である頭部と茎が表面にでていることから、よく見ればなんとなく存在が確認できるでしょう。
また、大きさは25~100マイクロメートルほどであり、THCを生成する機能も有しています。
- 頭状有柄タイプ
ほとんどの大麻が有しているトリコームであり、大きさも50~100マイクロメートルとなっていることから、肉眼で比較的容易に確認できるでしょう。
特に雌株に備わっているものはキノコを彷彿とさせる外見、そしてTHCを生成する腺頭を有しています。
トリコームを増やすためには
ここまで解説した通り、トリコームは大麻の効用に関わる重要なポイントであり、当然より多くを備えた大麻草の方が良質とされています。
そのため、現在は以下を実施してトリコームを増やすのが主流とされており、数十年前の技術が未発達だった頃と比較すれば、大麻市場全体における品質水準は格段に向上しているといえるでしょう。
- 水耕栽培
大麻は土に根を生やす通常の植物であることから、これまで土壌栽培が主流となっていました。
しかし、近年は水耕栽培の方が効用が強まるとされており、資本力や十分な環境を保有している多くのグロアーによって採用されています。
- 受粉させない
実は現在流通している大麻は雌株が基本となっており、雄株は繁殖するために必要であるものの、肝心のTHC自体はそこまで保有していないとされています。
また、雌株は受粉すると、トリコームよりも種を作るために栄養を消費してしまうため、結果的に効用が減少するという問題があることから、屋内で栽培して雄株から引き離し、あえて受粉させない手法が現在のスタンダードとなっているのです。
そして、そうやって育成された大麻を業界では「シンセミア」と呼んでおり、1970年頃に考案されて以降、グロアーや愛好家から広く親しまれています。
- トリコーム自体を保護する
トリコームは風や害虫から身を守るバリアとなる一方で、乱雑に扱えば簡単に崩れてしまうほどに繊細な器官です。
そのため、収穫やその後の保管時には損傷させないように丁寧に取り扱うことが重要とされており、適切な温度や湿度、そして光量に関しても当然細心の注意を払う必要があるでしょう。
- 適度な紫外線を照射する
トリコームの増加には適度な紫外線も重要とされているため、栽培の際は人工ライトを照射するグロアーも多くなっています。
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トリコームで大麻の成熟度がわかる
大麻に備わっているトリコームは、害虫や強風による被害を防ぐバリアであると共に、有効成分となるTHCを生成する器官でもあります。
そのため、量が多いほど大麻の品質は向上し、より奥深い味わいと心地よいトリップが楽しめるでしょう。
また、トリコームが乳白色且つほどよい茶色を含む程度に成熟している状態がベストな収穫タイミングとされていることから、大麻農家・グロアーにとっては重要な指標でもあるのです。
一方、日本で流通しているのはほとんどが乾燥大麻であるため、もちろん直接見ることは叶わず、入手自体も違法とされています。
そのため、本記事の情報はあくまでも世界で流行している麻成分のひとつの豆知識として頭の片隅にでも入れておいてください。
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この記事を監修した人
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