大麻の経口摂取と吸入摂取の違いからメリットデメリットまで徹底解説
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2023年1月5日

大麻の経口摂取と吸入摂取の違いからメリットデメリットまで徹底解説

大麻は、喫煙やベイプなど吸うという摂取方法の他、経口摂取するという方もいます。

こちらのページでは、大麻を経口摂取することについて、吸入摂取との違いや、メリットやデメリットについてもご紹介します。

大麻を食べるなんて怖い!という印象があるかもしれませんが、意外と私達にも身近な存在なのです。

大麻の経口摂取と吸入摂取の違い

大麻の経口摂取と吸入摂取の違い

冒頭にお伝えした通り、大麻というと喫煙や吸入といったイメージが強いかもしれませんが、経口摂取もされることがあります。

日本ではちょっと想像がつかないところですが、例えば大麻バターを使った料理だったり、大麻クッキー・大麻チョコレートなどは大麻使用が珍しくない国ではメジャーな存在です。

経口摂取も吸入摂取も、大麻を体内に入れるという意味では全く同じなのですが、その効き方は全く異なります。

この違いを知らずに大麻料理を食べてしまうと思わぬ落とし穴にはまることになるので注意が必要。特に大麻が初めての人が大量に摂取するのは危険なのです。

経口摂取と吸入摂取の大きな違いは、

  • 作用が現れるまでの時間
  • 作用が現れてからの持続時間

であり、これが経口摂取の危険性が高い理由に繋がっていきます。

大麻を吸入摂取すると、ほんの数分で作用が出現、30分程度でピークが訪れ、その後は数時間で効果が切れます。

一方、経口摂取の場合は、作用が現れるまで30分から数時間かかり、4時間前後でピークとなります。もちろん食べる量や体質などによっても変わってきますが、持続時間は8時間前後。長い場合で12時間など長時間に及び持続することもあり、血中に丸一日残存する可能性もあるのです。

つまり、食べた直後はなんともなくても、数時間後にハイになる可能性があり、さらになかなか大麻が体から抜けていかないわけです。

車の運転や仕事の予定などあれば、危なくて食べられませんね。

吸入であれば、早めに作用が出るのでわかりやすいのですが、美味しい料理やお菓子だからと言って、パクパクと食べてしまうのはとても怖いことなのです。

THCという精神作用のある大麻成分を含むものであれば、バッドトリップなど悪い影響がでることも十分に考えられます。

料理やお菓子の場合は、摂取量がわかりずらいため、特に初めて、または2回目3回目といった慣れていない場合は、大麻の含有量を把握しながら、少量を少しずつ試して、回数を重ねながら少しずつ増やしていかないと危険だと諸外国でも言われています。

大麻の経口摂取と吸入摂取のメリット・デメリットを比較

大麻の経口摂取と吸入摂取のメリット・デメリット

続いて、大麻の経口摂取と吸入摂取のメリット・デメリットをまとめて比較してみましょう。

大麻経口摂取のメリットとデメリット

まずは大麻を食べる、経口摂取する場合のメリットとデメリットから。

大麻経口摂取のメリット

  • 食べるだけで手軽
  • デバイスなどの器具不要
  • 誰でも摂取しやすい
  • 作用が長時間継続する

といったメリットがあります。器具が不要で、そのまま食べるだけですから、手軽さは申し分ないでしょう。

また、作用が長続きするため、慢性的な痛みなど辛い症状を長く緩和してくれるというのは大きなメリットになります。

大麻経口摂取のデメリット

  • 大麻の摂取量がわかりづらい
  • 作用が現れるまでの時間が数時間と長い

作用が現れるまで数時間かかるため、今ある症状に効かせたいという場合には吸入摂取に劣ります。

また、大麻経口摂取は、美味しくて食べすぎてしまうのが最大のデメリットでしょうか。

大麻の成分を含んでいる食品ですから、過剰摂取はバッドトリップの原因にもなります。1個あたり◯mgのTHCを含んでいるのか、など表示があれば目安になりますが、大麻料理などではそうはいきません。

効果作用が数時間経過してからでないとわからないのは怖いもの。特に適量もわからず摂取量を加減できない人には危険な摂取方法となるということは覚えておきたいところです。

大麻吸入摂取のメリットとデメリット

次に大麻を吸う、吸入摂取する場合のメリットとデメリットについて見てみましょう。

大麻吸入摂取のメリット

  • 即効性がある
  • 適量を見つけやすい

大麻の吸入では、数分で効果が現れますので、すぐに痛みを緩和したい、といった場合に向いています。

大麻料理などと比較すると、吸入回数や濃度などで自分の適量を見つけやすいと言えるでしょう。

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大麻吸入摂取のデメリット

  • 巻紙やヴェポライザーなどが必要
  • 作用時間が短い
  • 肺や気管支などへの負担がゼロではない

大麻を吸入するには、何かしらの器具などが必要となります。経口摂取に比べるとここはデメリットですね。

また、作用が現れるのは早いですが、効果は数時間で切れてしまいます。そのため、症状緩和でも効果持続性より即効性が求められる場合に向いています。

大麻とタバコでは、大麻の方が安全といった意見もあり、賛否両論分かれるところではありますが、肺への負担はそれほどではないようです。ただし、気管支や呼吸器系が弱い方には刺激となるのでやはり注意が必要でしょう。

■大麻と煙草を比較|両者のメリット・デメリットを真面目に考えてみた

カナダの「食用大麻について知っておくべき7つのこと」

食用大麻について知っておくべき7つのこと

大麻合法化で話題のカナダでは、カナダ薬物使用・依存症センターにより「食用大麻について知っておくべき7つのこと」という文書が開示されています。以下は、その文書の日本臨床カンナビノイド学会有志による和訳を参照しています。

これによれば、食用大麻を摂取する場合には

  • ラベルをよく読んでください
  • 食用大麻による影響は吸入よりも長く続きます
  • 食用大麻による影響は吸入よりも強い場合があります
  • 完全な効果を確認するには時間がかかります。
  • 大麻製品は必ず適切に保管してください
  • 大麻はアルコールや他の物質と混合すべきではない
  • 大麻の常用は若者の精神衛生上に影響を及ぼす可能性があります

これら7つのポイントを知っておくべきとあります。

ここには、食用大麻製品のラベルをよく読み、目安量を把握して、食用大麻による影響や作用時間などを把握して使用すべし、ということが書かれており、子供やペットなどの誤飲誤食を避けるよう十分な注意を払うべきともあります。

さらにアルコールやその他の薬や依存性物質と共に摂取することの危険性や、若者の常用は精神障害を引き起こす可能性が高いことなども指摘しています。

合法化されている国でも、このような危険性があることを告知し、初めて摂取する際の注意点などをまとめ、国民に呼びかけをしています。合法化にもルールや注意すべきポイントをがあるのです。

大麻には、違法で危険性が高い薬物という側面もありますが、医療大麻として様々な疾患に役立つであろう薬効も注目を集めているところ。

大麻についての正しい知識を知って、今後世界中で大麻にまつわる環境がどのように変化していくのか、しっかりと見ていきたいところですね。

この記事を監修した人

CBD JAPAN 編集部

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