蒸し風呂とサウナで違いはあるの?リフレッシュに向いているのは?
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2023年12月1日

蒸し風呂とサウナで違いはあるの?リフレッシュに向いているのは?

蒸し風呂もサウナも、リラックス効果や血流促進になど多くの共通点があります。その反面、入浴環境に大きな違いがあるので、自分の健康に適した入浴方法を選ぶ必要があります。

この2つの入浴方法の違いや特徴をご紹介します。

蒸し風呂とは?

蒸し風呂とは?

今では風呂に入るといえば湯船に浸かることをいいます。この湯に入るという風習は江戸時代中期以降に広まったもので、それ以前は風呂といえば蒸し風呂のことをいいました。蒸し風呂とは、水を熱して出た蒸気を室内に充満させて体を暖める入浴方法のことです。

お湯を貯めた浴槽に入る(温湯浴ともいわれます)以前は、汗とともに体の汚れを落としていました。今では健康や美容の効果が期待され、ミストサウナやスチームサウナ、岩盤浴や砂風呂など、さまざまなタイプの蒸し風呂(蒸気浴ともいわれます)があります。

サウナとは?

サウナとは?

一般的にサウナといえばフィンランド式の「ドライサウナ」を指すことが多く、明治以降に日本に入ってきました。「SAUNA」という言葉は北欧フィンランドが発祥であり、世界中で使われる唯一のフィンランド語だそうです。

電気や石油などの熱源のストーブ(サウナストーブ)を使い、その上に積まれた石(サウナストーン)と共に部屋の空気を高温にして入浴します。

蒸し風呂とサウナの違い

蒸し風呂とサウナの違い

蒸し風呂もサウナも、蒸気や熱気により室内を高温にして汗をかくという意味では同じ入浴方法でが、大きな違いは室内の温度と湿度です。蒸し風呂は湿度が高くほぼ100%、温度は低く、40〜60℃です。

対して、サウナは湿度が低く20〜40%で、温度は高く80〜100℃になります。この温度と湿度の違いは入浴する人の目的や体調に影響します。

身体の温め方の違い

サウナは熱気浴ともいわれるように、サウナストーブで熱せられたサウナストーンで室温を上げ、その熱気で体を温めます。一方、蒸し風呂は水などを蒸発させ、その蒸気で体を温めます。サウナも蒸し風呂も汗をかくことによりさまざまな効用があるといわれる入浴法です。

サウナは室内の温度が高いため、体への負担が大きくなります。蒸し風呂は湿度が高く汗の量は多くなります。また、蒸気や汗などの水分が体にまとわりつくので保湿効果が高く、体への負担はサウナほど大きくないので、子供や高齢者には適している入浴方法です。

効果の違い

サウナは温度が高く湿度が低い、蒸し風呂は温度が低く湿度が高い、基本的にはこの違いが効果の違いになって表れます。サウナは発汗作用が強いので、汗をかく気持ち良さからリラックス効果が期待できます。

また、新陳代謝を促進し血行を良くして筋肉の疲れをとり、疲労回復にも効果があるといわれています。蒸し風呂は湿度が高いことから、汗をかく量が多くデトックス効果も期待できる他、肌の保湿効果やリラックス効果も期待できるでしょう。

蒸し風呂とサウナはそれぞれどんな人に向いてる?おすすめ利用方法も解説

蒸し風呂とサウナはそれぞれどんな人に向いてる?おすすめ利用方法も解説

サウナと蒸し風呂、効果や効能以上に気を付けなければならないのが、個人の健康状態や体調にあった入浴方法を選ぶことです。例えば、高血圧の人が高温のサウナに長時間入るのは非常に危険です。

体調が優れないのに、大量に汗をかく蒸し風呂に入るのも極度に「のぼせ」の状態になり、これもまた危険な行為です。このようなことを踏まえ、サウナと蒸し風呂、選ぶ際の注意点やお勧めの利用方法を紹介します。

蒸し風呂が向いている人とおすすめ利用方法

蒸し風呂というとサウナほど馴染みがないと思う方が多いと思いますが、古くからある入浴方法です。蒸気で部屋を満たし、汗をかき、体の汚れを落としたり体を温めたりする蒸気浴の一種です。

サウナに比べて温度が低く、湿度が高い環境での入浴なので、体への負担も少なく幅広い年齢層に適している入浴方法といえます。

こんな人に向いている!

蒸気で室内を温める蒸し風呂は、乾いた熱い空気で満たされたサウナが苦手な方にも比較的入りやすく、幅広い年齢層におすすめできる入浴方法です。高湿度なため肌が常に蒸気に触れていることから、保湿効果も高く乾燥肌の方には特におすすめです。

体が温まりやすく、血行を促進し筋肉をほぐす効果も期待できることから、冷え性や肩こり、腰痛持ちの方にも向いています。

蒸し風呂のおすすめな利用方法

高い湿度で入浴する蒸し風呂は大量の汗をかくのが特徴です。サウナほどではないにしても体に負担はかかりますから、入浴時には注意しなければならないことがいくつかあります。まず、体調が悪いときには利用しない。

もちろん、飲酒時や食後すぐ、強い空腹時も入浴は避けるべきです。入浴前後は十分な水分を取ることが大切です。一度の入浴時間は15分程度を目安にし、入浴後は十分な休憩をしてください。たっぷり汗をかいた分、肌の水分や油分も失われがちです。

保湿クリームなどで肌のケアも忘れずにしましょう。

サウナが向いている人とおすすめ利用方法

様々なストレスを抱えて生活している現代人にとって、リラックスすることの大切さは誰もが認めるところです。サウナは、自律神経のバランスを整えることによるストレスの軽減や、血流促進による疲労回復が期待できます。
また、美容効果、冷え性の改善など精神的、肉体的にもさまざまな効果が期待できます。

こんな人に向いている!

日々時間に追われ忙しく、ストレスの多い人にサウナはおすすめです。サウナに入ることによる「熱気浴」で体を温め、発汗と血流を促進して自律神経を整えることで気持ちもスッキリするでしょう。

頭や気持ちがスッキリすることで、睡眠の質の向上も期待できます。さらに、サウナは高温で湿度が低いことから発汗作用が強く、新陳代謝を促進する効果が高いので、ダイエットや体臭が気になる方にもおすすめです。

サウナのおすすめの利用方法

サウナの王道の入浴方法は、サウナで体を温め、水風呂でクールダウンし、休憩(外気浴)するというサイクルです。目安となる時間は、最初は5分程度で慣れてきたら10分ぐらいを目安にします。もちろん無理や我慢は厳禁です。

水風呂は軽くシャワーで汗を流してから30秒〜1分を目安に入ります。休憩(外気浴)は外にある椅子などに座り、深呼吸をしながら熱さや冷えで刺激を受けた体を落ち着かせます。じわっと心と体が気持ちの良い状態になります。

いわゆる「ととのった」状態です。目安は5分〜10分ですが、冬など外気温が低い時期には時間を短縮します。通常はこのサイクルを3回繰り返します。入浴時に気を付けなければならないことは蒸し風呂と一緒です。

まとめ

まとめ

ここまでサウナと蒸し風呂それぞれの違いや特徴を紹介しました。健康状態に問題がなければ、両方の入浴方法を楽しむのがおすすめです。2つの違いや特徴を理解することで、体の状態や気分、季節や時間、ロケーションなどに合った入浴方法を選択できます。

ストレスの解消やリフレッシュ効果に大いに役立つでしょう。

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