「新メキシコの大麻産業参入、前職より高収入が見込める」- 最新労働市場レビューが明かす
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2023年6月16日

「新メキシコの大麻産業参入、前職より高収入が見込める」- 最新労働市場レビューが明かす

新メキシコ州の労働市場レビューによれば、大麻産業に足を踏み入れた人々は、以前の非大麻関連の仕事よりも多くの収入を得ることができるようになったという。この事実は、大麻産業が一部の働き手にとって「緑の牧場」であることを示している。

昨年末に発表された新メキシコ州の最新労働報告によれば、大麻産業の労働者の平均週給は2022年末時点で560ドルで、他の産業と比較して低い水準にあった。しかし、2021年初めからの大麻産業労働者の賃金記録を詳しく調べてみると、その業界に参入した労働者の多くは、前の仕事から昇給していることが分かる。

特に注目すべきは、大麻産業に転職した労働者の約三分の一が他の産業から移ってきている点だ。その中で最も多かったのは「貿易、交通、公共事業」で、その次に「レジャーとホスピタリティ」、そして教育と健康サービス、専門的なビジネスサービスが続いている。

さらに、大麻関連企業に所属する労働者の約4割はすでにその業界で働いていたことが分かった。これは、大麻産業が徐々に拡大している証拠であり、今後もさらなる発展が見込まれる。

新メキシコ州では、2022年第四半期に151の大麻関連企業が稼働しており、そのほとんどがリテール店舗やオンラインプラットフォームであった。また、人口密集地に企業が集まっており、特に人口の多いバーナリオ郡では企業の3分の1近くが位置している。

他州でも大麻販売が注目を集めており、特に隣接するアリゾナ州では、2022年の大麻の合法的な販売総額が驚異の14億ドルに達している。一方、ウィスコンシン州では、自国内での規制市場を持たないことが災いし、住民が国境を越えて大麻を購入する結果、1億2100万ドル以上が隣のイリノイ州に流出するという事態が発生している。

大麻産業の発展に対する期待感は新メキシコ州政府からも伝わってくる。知事は「革新的で安全な大人向け大麻産業のさらなる発展に期待している」と公言しており、規制ライセンス部門のスーパーバイザーであるLinda Trujilloも、「2年目にさらなる成長を期待している」と語っている。

この先進的なスタンスは法律面でも明らかで、Lujan Grisham知事は、過去の大麻犯罪を自動的に消去する法案に署名している。ただし、特定の薬物犯罪については投獄をやめるという別の法案に対しては拒否権を行使したとのこと。

つまり新メキシコ州では、大麻産業が労働者にとっての新たなチャンスを生み出し、またその拡大は州の経済にも大きな利益をもたらす可能性があると言える。大麻産業に対するこれらの積極的な姿勢は、新メキシコ州が未来の大麻産業のリーダーとして台頭する可能性を示している。

大麻産業がどのように変化し、発展していくのか、その動向から目が離せない。特に、これから大麻産業に参入を考えている人々にとっては、新メキシコの事例は重要な参考材料になることだろう。

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