CBDがニコチンへの欲求を遅らせる手助けになるか
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2023年6月6日

CBDがニコチンへの欲求を遅らせる手助けになるか

CBDに関する新たな研究によると、CBDがタバコの次の一服への欲求を遅らせる可能性が示唆されました。ワシントン州立大学の研究チームが実施したテストにより、CBDとその主要な代謝物質が、ニコチン代謝の鍵となる酵素を抑制する結果が出たとのこと。これは、タバコユーザーが次の一服の欲求を抑える手助けになるかもしれません。

研究チームは、CBDとその主要な代謝物質が人間の肝組織や細胞サンプルに及ぼす影響をテストしました。その結果、CBDがニコチン代謝のための主要な酵素を抑制することがわかりました。ニコチン依存の人々にとって、この薬物の代謝を遅らせることで、更にそれを吸い込む必要を感じるまでの時間を伸ばす可能性がある模様です。

しかし、これらの効果を確認し、適切な用量を決定するためにはさらなる研究が必要だと、フィリップ・ラザルス教授は述べています。彼は「目的は、タバコから受ける害を減らすこと。その害はニコチン自体からではなく、タバコの煙に含まれるカルシノジェンや他の化学物質から来ている。その害を最小化できれば、それは人間の健康にとって素晴らしいことだ」と語っています。

この研究で、研究者たちはCBDとその主要な代謝物質、すなわち体内で変換される物質である7-ヒドロキシカンナビジオールを、人間の肝組織からの微粒子や、ニコチン代謝に関連する個々の酵素に焦点を当てることができる特殊な細胞系からの微粒子に対してテストしました。その結果、CBDがこれらの酵素、特にニコチン代謝の主要な酵素であるCYP2A6を抑制することが確認されました。

この研究は国立衛生研究所の助成金により支援され、ラザルス教授以外にもシャメマ・ナスリン、シェルビー・コーツ、ケティ・バルディ、クリスティ・ワトソンらが共著者として名を連ねており、ラザルスのチームは現在、CBDが喫煙者の血中ニコチンレベルにどのような影響を及ぼすかを調査する臨床研究を開発中です。彼らは、6~8時間の間にプラセボを服用する喫煙者と比較して、喫煙者の血中ニコチンレベルを測定します。そして、彼らはCBDとニコチン依存症についてより大規模な研究を行うことを望んでいます。

参照元:ワシントン大学HP<https://news.wsu.edu/press-release/2023/02/16/cbd-shows-promise-for-reducing-cigarette-smoking/>

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