大麻の自生|見つけたらどうする?こっそり収穫でどうなる?
しかし、地域によっては通常の植物と同じように森林や道端に自生している場合があり、過去には自宅の敷地内で偶然発見した事例も報告されています。
そこで本記事では、万が一大麻を見つけてしまった場合の対処法や、もしこっそり収穫するとどうなるかを解説していきます。自身の身を守るためにも、是非参考にして下さい。
目次
大麻を見つけたら触らずに保健所へ電話する
万が一自宅付近や生活圏内で大麻を見つけた際は、可能な限り触らずに保健所へ連絡しましょう。
実際のところ直接手に取ったからといって、身体的に悪影響を与える類の毒性はありませんが、万が一その現場を目撃した通行人が「ポケットに忍ばせた」等と間違った内容で通報すると、事実とは異なった疑いをかけられてしまう可能性があるためです。また、場合によっては警察が現場を捜査することもあるため、最大限現状を変えないように保存する意味合いもあります。
そして、事件性のない自生大麻案件を取り扱っているのは保険局の健康安全部薬務課麻薬対策係という部署となりますので、あわせて覚えておきましょう。もちろん土日祝日で電話が繋がらない時は警察でも問題ありません。
いずれにしても、犯罪利用の防止に加えて、自身が無関係であることを証明するために、まずは公的機関へ報告するアクションを忘れないようしましょう。
そもそも大麻とは
産業用大麻に関してはビニールハウス内で適性温度や湿度、ダニ等の害虫被害を抑制しながら栽培することが多く、一見すると非常に繊細な植物のようにも思えます。
しかしそれはあくまで品質を最大限向上させるための措置であり、そもそも大麻は気候や土の質にさほど影響もされず、弾力に優れているため強度にも優れた大変生命力のある植物なのです。
したがって、日本においては違法とされながらも、日常生活を送る上で完全に縁のないものかといえばそうではなく、本来は公園や路肩に自生していてもなんら不思議ではない存在といえるでしょう。
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日本の自生大麻について
ここからは日本に生息している地域や見分け方についてを解説していきますので、万が一発見した時に備えてしっかり押さえておきましょう。
日本の自生地域とは
大麻は日本において発見次第処理されるのが基本であるため、通常の植物と比較すると見つかる可能性は低くなっています。
しかし、過去には都心部のマンションや、刑務所の雑草に紛れていたものを囚人が発見したり、国会議事堂の敷地内で発見された事例もあることから、その自生地域に関しては大変広範囲です。
実際のところ、森林や山が豊富な地方においては雑草に紛れているケースも散見されており、産業畑が近くにあれば種子が風で飛来して住宅エリアに拡散することもあるでしょう。
したがって、自然豊かな地域であるほど大麻が自生している確率は飛躍的に高まり、区画整備されているとしても発見する可能性はゼロではないのです。
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北海道には特に多く自生している
実は大麻取締法が規定される以前、麻袋等を製造するために国家レベルで栽培していた歴史があり、北海道はその産業の代表的な地域として栄えていました。
そして山林開発や産業トレンドの変化に伴い、日本全体の自生大麻は格段に減少したものの、人口が少なく自然豊かな北海道においてはその限りではなく、今現在においても多くの大麻が自生しているのです。
ちなみに毎年行われている「野生大麻・不正けし撲滅運動」における除去量の約8割は北海道ですが、生命力が強いことから完全に駆除することは難しく、道民の認識としてももはや珍しい存在ではなくなっているのが実情です。
大麻の見た目とは
ここまで解説した通り、日本においても大麻を発見する可能性は決してゼロではなく、もしかすると自身の自宅付近に自生していることもあるでしょう。
そこで気になるのが大麻の見分け方についてですが、これには見た目が似ているケナフ(洋麻)との違いについても押さえておいた方が良いでしょう。
- 大麻(アサ)
成長しきったものでは草丈が3mにも及び、茎は太く直立した状態で縦にすじが入っています。また、葉は中心から先に向かうにつれて細くなっていき、3枚から9枚が手のひらのようになっているのが特徴です。
- 洋麻(ケナフ)
葉の形状等が大麻と酷似しており、実際のところ素人目では見分けがつかないことが多いのがケナフです。もちろん法で規制されていない健全な植物であり、白く美しい花を咲かせることから、商業目的で栽培されているケースもあります。
したがって、違いを見分ける際は開花するまでしばらく様子を見る必要があります。そして、もし花弁ではなく樹脂でベタベタとしたツボミが発芽している際は大麻と判断して良いでしょう。
一方、たとえ発見したとしても絶対に持ち帰って処分しようとはせず、保健所に連絡をして一任するようにして下さい。
大麻を収穫するとどうなるのか
ここからは、自生している大麻を収穫するとどうなるかを見ていきましょう。
実際のところ本記事の内容を参考にすれば自身で探しだすこともできてしまうかもしれませんが、結論としてそれは決しておすすめはできません。
自生大麻は効き目が薄い
ドラッグとして流通しているものは、トリップ効果が得られるTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分を高めるために栽培法を工夫しています。
しかし、自生大麻は完全に自然環境の中で育つため、ほとんどTGCを含有しておらず、たとえ自身で加工しても期待するような効果は得られないでしょう。
したがって、万が一嗜好品目的で収穫を考えている場合は、効き目自体も薄い上に違法行為として逮捕されることから、何一つ利点のない行為となります。
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大麻取締法によって逮捕される
大麻取締法においては栽培と所持が禁じられているため、自生しているものを収穫しても当然違法行為に該当します。
また、少量であれば問題ないという認識をしている場合もありますが、過去には1gでも懲役1年執行猶予3年の事例も存在しており、ほんの出来心であっても例外なく罰則を受けることになるでしょう。
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自生大麻を見つけた時の対処法とは
日本では違法薬物に指定されているとはいえ、大麻が自生している可能性はゼロではありません。したがって、自身があらぬ疑いをかけられないようにまずは保健所、あるいは警察へ連絡して身を守るようにしましょう。
一方、近隣住民の敷地内に大麻らしき植物があったとしても、観賞用の花として親しまれているケナフの場合もあるため、落ち着いて開花の様子まで確認するのも重要なポイントです。今後もし自生大麻を発見した際は、是非本記事で解説した内容を参考にして下さい。
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この記事を監修した人
CBD JAPAN 編集部
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