アイコスが体に悪いはデマなのか?現時点の怖さは?
アイコスといえば、一般的なたばこに代わる代替物として注目されていますが、たばこ同様に体に悪いのかは気になるところでしょう。
フィリップモリスの言及にも触れつつ解説していきます。
目次
アイコスが体に悪いはデマなのか?
アイコス(IQOS)は、日本たばこ産業が開発した加熱式たばこ製品です。通常のたばこの代替として用いられることが多いのですが、元がたばこというだけあって体に悪いかどうかは気になるところです。
そんな中、アイコスは体にとって有害であるという噂が出てきたことがあります。
発端はロイター通信の記事
人体にとってアイコスが有害であるという噂が出だしたのは、アメリカのロイター通信が発端となっています。
ロイター通信が公開した記事によれば、同国のある研究機関がアイコスの研究を行った結果、紙巻きタバコと同じような化学物質が含まれている、ニコチンが84%も含まれている、一部の有害物質は紙巻きタバコよりも高い濃度が検出されたといった結果が出たと報じたのです。
しかしその一方で、同研究機関は「紙巻きタバコの有害物質は90%以上減少している」とも発表していて、一概にアイコスが発がん性物質を多く含んでいるとは言い難い状態となっていました。
フィリップ・モリスが言及
上記のロイター通信が報じた研究結果に対して、アイコスの販売元であるフィリップ・モリスは以下のように言及しています。曰く「測定方法がハイブリッドで正確な数値が算出されていない・比較対象が他社の紙巻きタバコである・そのたばこ(ラッキーストライクブルー)の測定値にも誤りがあった」としています。
すなわち、フィリップ・モリスは研究機関が行った研究結果は、上記の理由から正確性に欠けるという反論を出したわけです。
アイコスのそのほかの噂について解説
この様にアイコスにまつわる研究、および開発元の言及によって正しいところは曖昧なままとなりました。現在では普及しているアイコスですが、上記の発がん性や健康への影響以外にもいくつかの噂が立っていたことがあるのです。
タバコよりも体に悪い
まず1つ目は、たばこよりも体にとって悪いという噂です。
加熱式たばこ製品であり、通常の燃焼するたばこよりも健康への影響が軽減されるとされていますが、それでも健康への悪影響がないわけではありません。アイコスでは、加熱して蒸気を生成します。しかし、この過程でもたばこに含まれるニコチンやタール、有害な化学物質が一部生成される可能性があります。
ただ、紙巻きタバコに含まれる有害物質が90%以上低減されているとしている事もいまだ検証を進めている最中で、正しい数値の差などは正確にわかってはいません。
アイコスは老化が進みやすい
続いては、アイコスを使っていると老化が進みやすいというものです。アイコスは従来のたばこよりも少ない温度で加熱され、燃焼による一部の有害な化学物質が減少することが期待されます。
アイコスは比較的新しい技術であり、その長期的な健康影響についての研究がまだ進行中です。アイコスもニコチンを含むため、依然としてニコチン中毒につながる可能性があります。ニコチンは老化の進行や健康に対する影響を持つので、アイコスも老化につながる可能性を完全には否定できません。
とはいえ、その根拠は科学的に確定されているわけではありません。
アイコスのデメリット
この様に、アイコスは比較的新しいたばこの代替物であるという事から、中々詳しい部分については分かっていないのが現状です。
とはいえ、現状分かっている中でもアイコスを使用することによって生じるデメリットも分かってきています。
わずかな有害物質は摂取してしまう
まず、有害物質はわずかであっても摂取してしまうというものです。アイコスはたばこを加熱することで、ニコチンを含むたばこの成分を蒸気化させて吸引します。しかし、加熱の際にも一部のたばこ成分が変化し、有害物質が発生する可能性があります。アイコスもたばこの一部を使用しており、これにより有害物質の摂取が起こる可能性があるとされています。
アイコスは燃焼を行わないため、従来の燃焼式たばこよりも有害物質の発生が少ないとされています。しかし、完全に無害ではなく、加熱過程においても微量ながら有害物質が生成されることがあるのです。
頭痛が起こる人がいる
続いて、人によっては頭痛を発祥する可能性もあるというものです。アイコスはタバコの加熱によってニコチンが放出されます。ニコチンは中枢神経系に影響を及ぼし、頭痛の原因となることがあります。
特に感受性が高い人や既に頭痛持ちの人は、アイコスの影響を受けやすいかもしれません。頭痛がアイコスの使用に関連して現れる場合、その原因は個人差や体質によるものと考えられます。もしアイコスを使用して頭痛が起きる場合、その使用を控えるか中止し、医療専門家に相談することを検討することが重要です。
充電が必要
そしてもう1つ、実用的な面でのデメリットとして充電が必要である事も挙げられます。
アイコス本体は電子デバイスであり、充電池を内蔵しています。アイコスを使用する際には、アイコス専用の充電器で本体を充電する必要があります。一度の充電で、数回のたばこのスティックの加熱を行うことができます。充電がなくなるとアイコスを使用することができなくなるため、定期的な充電が必要です。
充電池の持続時間や充電方法などは製品によって異なる場合もありますが、一般的には充電をすることでアイコスを出先でも再度使用することができます。
アイコスよりも電子タバコが人気?
アイコスとよく比較されるのが、電子タバコです。
一般的な電子タバコは、液体を電子的に加熱して蒸気を発生させ、その蒸気を吸引することでニコチンを摂取する製品です。電子タバコは通常、リキッドと呼ばれるニコチン含有の液体を使用し、多様なフレーバーやニコチンの濃度を選択することができます。
どちらが良いかは、個人の好みやニーズによります。アイコスは加熱式たばこという特殊なカテゴリーであり、一般的な電子タバコとは違う特性を持っています。
まとめ
本記事では、アイコスは体に悪いのか、その噂はデマなのかについて解説してきました。
割と新しいものであるからこそ、現在でもまだ研究が進められており、健康被害や影響の大きさに関してははっきりした事が分かっていないというのが現状の様です。
電子タバコなどと比べても好き好みは分かれてきますので、是非とも自分に合う使い方をしてみてください。
この記事を監修した人
CBD JAPAN 編集部
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