インドネシアの大麻事情を知らないとヤバい!本当に怖いはなし
今回は、そんなインドネシアの大麻事情について解説していきます。一瞬の気の緩みが取り返しのつかない事態に発展する可能性もあるため、是非参考にして下さい。
目次
インドネシアは大麻を厳格に取り締まる国
まず結論として、インドネシアには大麻の売人が存在しており、数百円程度でまとまった量を入手することが可能と言われていますが、完全に違法となっています。
万が一現地の警察に見つかればその場で警察署まで連行され、有無を言わさず禁錮、あるいは懲役刑に加えて数千万円という莫大な罰金刑が課されてしまうため、絶対に使用するのはやめておきましょう。
また、国家的に麻薬撲滅のスタンスを強調していることから、その判決に「外国人だから」という情状酌量は一切期待できません。
ちなみに、過去ヘロインやコカインを密輸した多国籍集団は、母国の強い取り下げ要求があったにも関わらず、8人中7人が銃殺刑に処されている事例もあるため、まかり間違って密輸と勘違いされれば命に関わる可能性もゼロではないといえるでしょう。
幸い、日本においても違法薬物に指定されており、大麻を購入・所有することはないと思いますので、そのまま日本と同じ認識で渡航するのがおすすめです。
インドネシアの大麻事情について
ここからはまず、インドネシアの大麻事情について見ていきましょう。
同国は大麻を厳重に取り締まりつつも、日本のように売人自体は存在しているため、しっかり危機管理意識を持って旅行をして下さい。
嗜好用大麻の現行法とは
現在インドネシアでは、嗜好用大麻の合法化に関する法的取り組みは特にありません。
1927年に制定された法律により、大麻は禁止されており、この法律が現在も適用されています。(大麻に関する法的根拠は、2009年に制定された「法律第35号」によって規定されています。)
歴史的には、オランダ植民地時代に大麻が禁止された経緯があり、その後も大麻に対する法的規制は厳格化され、現在に至っています。
インドネシア政府は、大麻に対する厳格な姿勢を維持しており、大麻合法化に対する議論は進んでいません。これは、大麻の悪影響や社会への影響への懸念が背景にあるようです。
インドネシアにおける医療大麻合法化の動向
近年、インドネシアにおける医療大麻の合法化を支持する声が高まりつつありましたが、これに対して政府の反対意見も根強く存在しています。
実際に、2022年7月には医療大麻合法化に向けた法案が提出されましたが、その後の議会で却下されるなど、まだ実現には至っていません。今後も政府と市民の間で議論が続き、医療大麻の合法化が実現するかどうかについては不透明な状況が続いています。
入手自体は比較的簡単
日本よりも遥かに重罪に指定されている大麻ですが、実際のところ入手自体は比較的簡単となっており、繁華街はもちろん、リゾートアイランドでも地元民が販売しているケースがあります。
また、価格自体も1g400円程度と言われており、手を出しやすい価格であることから、気軽な気持ちでつい手をだしてしまう方もいるようです。
インドネシアにおける大麻の罰則とは
米国等は州毎に罰則の内容が異なるケースもありますが、ことインドネシアにおいては国家的に以下の罰則で統一されていると思って良いでしょう。
所持している量や栽培している本数によって程度は変わってくる一方、いずれも日本より遥かに厳しいことに変わりはありません。
- 大麻を栽培・所持・使用・提供した場合
この場合は、4年以上12年以下の禁固刑および8億ルピア以上80億ルピアの罰金が課されることになります。
ちなみに禁固とは、独房の中で運動や労働といった一切の活動が制限されることを指しており、言い渡された年数分、全く自由のない生活を過ごすことになる非常に厳しい罰則です。
また、1ルピアは0.0096円(2024年03月現在)と低いレートですが、8億にもなれば実に766万円と高額になり、場合によってはその10倍に膨れ上がる可能性もあることから、決して甘く見てはいけない水準といえるでしょう。
- 重量が1キロを超える、または5本を超える木を栽培している場合
大量所持、あるいは栽培者に対しては懲役5年以上20年以下および、先ほどの額に1/3を加算した罰金が課されることになります。
この内容のポイントは「いずれか一方」ではなく「両方」が適用されるということでしょう。
20年というあまりに長い時間が奪われるだけでなく、約8,000万円という莫大な金額も同時に支払う罰則を考慮すれば、インドネシアで大麻を使用することは決しておすすめしません。やめておきましょう。
特にジャカルタでは要注意
インドネシアといっても様々なリゾートアイランドが存在しており、警察機関の取り締まりが弱いエリアでは、外国人旅行者に対して現地の売人から声をかけられ、売りつけられそうになる事例が散見されているようです。
ただし、都市であるジャカルタにおいてそのような行いは一切許されず、万が一路地裏で売人から購入してしまうと、現地人による密告、あるいはマークしていた警察によってその場で逮捕されてしまう可能性が高いとされています。
また、過去にはインドネシア当局の職員が売人に指示をだして観光客へ販売し、授受が完了した瞬間に取り抑えるという事例も実際にあったことから、あまりローカルなエリアには立ち入らずに、メジャーな観光地のみを活動拠点にするのが無難にトラブルを避ける方法になるでしょう。
インドネシアの逮捕事例
ここからは、過去インドネシアで大麻を使用して逮捕された外国人の事例を見ていきましょう。
ちなみに観光客であっても、先ほどの罰則が問答無用で適用されるため、今後旅行を検討している方は絶対に手をださないようにして下さい。
日本人画家
2018年、当時69歳の日本人画家が、大麻を所持した罪で逮捕されています。
その際、明確な量については明言がされていないものの、リリースされた情報では最大の刑が示唆されていることから、今もなお現地の刑務所で服役している可能性が高いといえるでしょう。
日本人医師2名が逮捕
2009年、当時旅行を楽しんでいた30代の医師2名が売人から大麻を購入している現場を地元住民に目撃され、ホテル内で逮捕されています。
ちなみにこの事例の舞台はジャカルタから距離のあるバリ島よりも更に離れた、ヌサトゥンバラというリゾートアイランドであることから、どのようなエリアでも決して安易な気持ちで手をだしてはいけない教訓ともいえるでしょう。
麻薬密輸犯の死刑執行
2015年、インドネシア人を含む計8名の多国籍密輸グループが、警察によって一斉に逮捕されています。
そして、主犯格に騙されて加担したフィリピン人国籍の女性を除く7名が銃殺刑に処されており、当時は各国から抗議の声が上がる程のトピックスとなりました。
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インドネシアの大麻事情における注意点
ここからは、インドネシアの大麻事情を踏まえた注意点を解説していきます。
実際のところ同国は美しいビーチや美食が味わえるリゾートスポットであるため、安全且つ健全に楽しむために何がOKで何がダメなのかしっかりと押さえておきましょう。
インドネシアはCBDも違法
最初に注意しておきたいのは、日本で完全に合法とされているCBDは、インドネシアにおいて違法とされているポイントです。
そのため、大麻と同様の罰則が課される可能性もあることから、日常的な嗜好品として愛用している方は、うっかりポケットに入れたまま旅行に出向かないよう特に注意して下さい。
また、密輸と判断された場合は最悪のケースに該当してしまうため、最低限イミグレーションを通る前に、自身の手荷物等をチェックしておきましょう。
現地の売人は無視する
もし現地で売人から声をかけられたとしても、絶対に応対しないようにしましょう。
また、この場合日本人特有の会釈や笑顔も完全に逆効果となるため、一切意に介さず、そのまま素通りするようにして下さい。
一方、どうしても執拗に売りつけてくる場合は、はっきり断ってその場を切り抜けましょう。
インドネシアでの大麻使用は非常に危険
ここまで解説した通りインドネシアで大麻を使用、あるいは所持すると最高20年の懲役だけでなく、数千万円の罰金刑が課される可能性もあります。
それらは一時の好奇心を満たすためにはあまりにも重すぎる代償であるため、くれぐれも売人から購入しないようにして下さい。
一方、インドネシアは上質なヴィラや美しい海が魅力的なリゾートアイランドであり、違法行為にさえ注意すれば素晴らしい時間が過ごせるため、本記事を参考に適切な危機管理をしていきましょう。
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この記事を監修した人
CBD JAPAN 編集部
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