麻と大麻の違いとは?違法にならない大麻成分「CBD」も紹介!
・麻と大麻の違い
・麻の種類について
・THCとCBDについて
・CBDは違法ではない?
このようなことを知りたい方は、参考になる記事となっています。また、気になる項目がある方は、目次をクリックしていただければ見たい所に飛びます。ぜひ活用してください。
目次
麻と大麻の違いとは?
ここでは麻と大麻の違いについて紹介します。
まず、麻とは特定の植物を指すのではなく、茎や葉脈からとれる繊維、つまり「植物の繊維」の総称として「麻」という言葉が使われます。熱帯の植物から寒冷地の樹皮まで、その種類はさまざまで、20種類近くにものぼる麻が利用されていると言われています。
一方で、大麻とはアサ科の植物で、大麻草及びその製品のことをいい、「大麻取締法」で規制されています。大麻は乾燥させたものを「マリファナ」、樹脂にしたものを「ハッシュ」、液化したものを「ハッシュオイル」などと呼ばれており、麻酔作用や陶酔効果があり感覚が過敏となり変調を来したり、思考が分裂し感情が不安定になったりと危険な薬物です。
このように、麻と大麻は同じ植物を指しますが、使われ方が違う別のものとなります。
麻の主な4つの種類
麻は植物に含まれている繊維の総称を指しますが、種類は多く20種近くあります。同じ麻と呼ばれながらも、原料となる植物によって、それぞれまったく性質が異ります。
代表的なものとして以下の4つがあり、それぞれ詳しく紹介していきます。
・亜麻(リネン)
・大麻(ヘンプ)
・芋麻(ラミー)
・黄麻(ジュート)
亜麻(リネン)
亜麻(リネン)とは温帯から亜寒帯に生育する亜麻科植物の茎から採取する繊維のことで、一般にリネンともいいます。
リネンと聞くとなじみがあるかと思いますが、各種の麻繊維の中で最も細くて短いのが特徴で、亜麻は綿に似た柔らかな風合いとなっています。また、種子から摂れる油(亜麻仁油)は塗料、油絵、健康食品として重宝されています。亜麻仁油の成分であるαーリノレン酸は体内で生成されない必須脂肪酸としても注目されており、
衣服や塗料、食品として今では我々の生活に欠かせない植物です。
大麻(ヘンプ)
大麻(ヘンプ)は原産地がチベットや中央アジアとされ、茎から繊維を取り出して、布や縄に加工されてきました。また、大麻の種は七味唐辛子の材料となったり、花穂や葉はマリファナ(大麻取締法対象)の材料となります。繊維素材としての大麻(ヘンプ)は日本では約1万年も前から利用されており、近年も環境にやさしい素材として注目を集めています。
繊維としての特徴は、強度があり、湿度調整がしやすく、冬でも暖かいところです。実際に、生育条件が少なく育てやすく、茎以外の用途も多いことから栽培数も増加しています。
苧麻(ラミー)
芋麻(ラミー)とは、熱帯、亜熱帯地域で育成するイラクサ科の多年生の草本類で、茎からの繊維のことを指します。日本では古くから、「からむし」や「まお」、「からそ」と呼ばれて、様々な布製品に加工されてきました。
大正時代に中国から大量に輸入を行い、苧麻と呼ばれるようになりました。素材の特徴は、麻の中で最も繊維が強く強度に優れている、通気性に優れ速乾吸収できる、絹のような光沢感があるところです。
一方で、繊維が固くチクチクすることがあるため、他の繊維と混ぜて加工されることもあります。
黄麻(ジュート)
黄麻(ジュート)は、インドや中国南部が原産のシナノキ科植物で、靭皮から取る繊維を指します。素材の特徴は、強度や光沢があり、加工もしやすく大量生産が可能です。
用途としては、耐水性に乏しいため衣料用にはほとんど加工されず、カーペットやベルト、バックなどに使用されます。黄麻(ジュート)は、廃棄の際の環境への負荷やコストが少ないため、近年注目を集めています。
大麻にも種類がある?THCとCBDについて紹介
ここからは、大麻の成分である、THC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)について紹介します。大麻由来の成分は現在までに約70種類以上が確認されており、様々な効果が確認されています。
以下で、THCとCBDについて詳しく紹介します。
THCとは?
THC(テトラヒドロカンナビノール)は大麻の成分の一つであり、CBD(カンナビジオール) と共に大麻の主要な成分です。
THCには、高揚感や幻覚作用、不安や緊張などを感じる精神作用があり、大麻にはTHCが10~15%パーセント程度含まれています。日本では大麻と共に大麻取締法と麻薬取締法により規制の対象となり違法薬物です。
国際的にも規制されていましたが、カナダやウルグアイ、アメリカの一部の州などで嗜好用大麻が合法化となっています。また、医療用の用途としても研究が進められ注目が集まっています。
CBDとは?
CBD(カンナビジオール)は大麻からとれるカンナビノイドという成分の一つで、大麻の茎や種子から抽出される成分です。CBDはTHCとは違い、精神作用や中毒性がないことで知られており、医療や健康・美容業界から注目を集めています。日本においてもリラックス効果を期待したCBDリキッドやオイル、サプリメントなどの商品が販売されています。
海外では、医療用としても研究が進められており、てんかんの治療薬や抗炎症作用の効果について研究が進められています。世界各国の大麻の医療用や嗜好用の合法化拡大に伴い、CBDは注目されるとともに、大麻栽培も拡大されている成分です。
CBDは日本でも違法ではない?
上記で紹介したようにCBD(カンナビジオール)には精神作用や中毒性がなく合法です。
すでにCDBリキッドやオイル、サプリメントは販売され、Amazonや楽天でも手に入れることができます。一方で、THCは大麻(マリファナ)の主成分でもあるため、規制対象で違法です。
日本では、大麻の許可を受けていない所持・栽培・譲受・譲渡・研究を禁止していますので注意が必要です。また、CBD製品であってもTHCが配合された製品が見つかっており、知らずに摂取してしまう危険性もあります。
厚生労働省のHPにTHC配合の製品が記載されていますので、気になる方はご覧ください。
まとめ
今回は大麻と麻の違いや麻の種類、大麻成分のTHCとCBDについて紹介しました。大麻や麻は、衣類や布製品など古くから我々の身近にあるものです。
しかし、THC(テトラヒドロカンナビノール)のように違法な成分もあり、注意も必要です。
また、CBD(カンナビジオール)はリラックス効果や抗炎症効果など医療用やサプリメントとしても注目され、
世界で合法化も広がりつつあり、大麻は今よりも身近なものになるかもしれません。
この記事を監修した人
CBD JAPAN 編集部
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