日本でCBDを使うのは違法?大麻取締法の規制で逮捕されないかを解説!
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2021年8月2日

日本でCBDを使うのは違法?大麻取締法の規制で逮捕されないかを解説!

日本では大麻草が麻薬として認知されており、CBDが大麻の成分のひとつと知れば危険や不安を感じる方がほとんどではないでしょうか。

ですが、大麻草は古くから医療でも治療目的で使用されていたという歴史があります。現在ではアメリカやカナダなどで医療大麻が合法化されるなど、世界的にもその成分の可能性に注目が集まっています。その大麻の成分でも日本で合法となっているのがCBDなのです。

CBDは違法で危険?

CBDは違法で危険なのか

結論から言えば、CBDは違法ではありませんし、CBDを摂取したからといって逮捕されることはありません。

CBDはカンナビス・サティバというアサ科アサ属の大麻草やヘンプといった植物から抽出される成分。大麻と聞くと悪いイメージが強く、タブーな感じがしますよね。

ですが、大麻の成分には何百種もの成分が含まれており、その中にはサプリメントの材料になるような健康にプラスに作用するような成分もあるのです。

その代表的な成分がCBDであり、現在日本でもデパートや量販店などで気軽に入手することができます。

大麻というと、違法ドラッグなどが頭に浮かぶかもしれませんが、CBDにそういった精神を撹乱するような作用はありません。

では、大麻取締法ではどうなのか。

日本での大麻所持等は違法ですが、大麻取締法第一条には

この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。

とあります。つまり、

  • 大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く)
  • 大麻草の種子及びその製品

は大麻に該当せず、違法ではありません。

CBDというのは、大麻草由来の成分ではありますが、日本で正規に流通しているのは、大麻草の成熟した茎や種から抽出した製品です。そのため、CBDについては、所持でも使用でも警察のお世話になるようなことはありません。

大麻草の成分で違法となるのは、CBDではない、全く作用の異なる別の成分です。

日本の大麻取締法で規制されるもの

日本の大麻規制法

ここまでお伝えした通り、大麻の成熟した茎や種は日本でも違法ではなく、CBDも規制の対象外です。

大麻取締法で規制されているのは、特に「THC(テトラヒドロカンナビノール)」という成分が多く含まれる大麻草の葉や花穂など。

「THC」というのは、精神作用や陶酔作用があり、いわゆるハイになる成分。大麻草には何百種もの成分が詰まっていて、その中でもCBDと並び、よく知られている成分なのです。

海外ではこのTHCが0.3%以下など微量であれば合法とされている国もあるのですが、日本では例え微量であっても違法扱いとなり、所持しているだけで逮捕されてしまいます。

違法であることに抵抗感があるかと思いますが、大麻草には、THCやCBDといったカンナビノイドの他にも、

  • ポリフェノール
  • フラボノイド
  • テルペノイド

など、健康にプラスに作用する植物化学物質が含まれているのです。

CBDってどんな成分?

大麻に含まれるCBD成分とは

では、CBDというのはどういった成分なのか。

CBDは、大麻草やヘンプに100種以上含まれるカンナビノイド(=活性化合物)のひとつ。

そして人の体には、このカンナビノイドを使用するための「エンドカンナビノイド・システム」という受容体が備わっていることが明らかとなっています。

カンナビノイドには、

  • 抗酸化作用
  • 神経保護作用

といった作用があると言われ、海外では医療分野でも広く研究が進められています。残念ながら、日本では大麻取締法により、その研究がほとんど行われていないというのが実情です。

一方海外では合法化が進み、CBDなどカンナビノイドの健康効果やメカニズムなども実証されつつあり、それで救われる患者数も増えているのです。

CBDではハイにならない

CBDにはハイになる成分が含まれていません。むしろ、THCと一緒に摂取すると、精神作用を抑える効果があります。

大麻については、薬物依存といったイメージが強く、その1成分と聞くとなんとなく抵抗を感じるかもしれません。ですが、CBDにはそういった精神作用や薬物依存症に繋がるような危険性はありません。

こうした安全性がCBDの評価を高めるひとつの要素ともなっているのです。

CBDと年齢制限

CBDの年齢制限

CBDには、年齢制限はありませんが、ベイプなどで吸うタイプについては販売元で未成年をNGとしているケースがほとんどですね。実際、喫煙と間違えて補導されるといったリスクもあります。

ベイプ以外で使用する際は、CBDオイルやグミを口に直接含むような摂取方法もありますので、摂取しやすい方法でごく少量から少しずつ試していくと良いでしょう。

CBD摂取で眠気が出ることもあり、大人でも運転や機械操作等は避けるべきで、未成年の摂取ではより注意が必要です。また、CBDの摂取方法によって効いてくる時間や持続時間も異なるので、使用の際はそういった点も把握しておきたいところです。

CBD製品の入手時の注意点

CBD入手時に注意すること

正規ルートで輸入されているCBD製品を選ぶ

ここまで、CBDという成分やCBD製品が違法ではなく安全だということをお伝えしてきましたが、これは日本で正規ルートで流通しているものであることが前提です。

海外では、CBD製品にTHCが含まれているものもあります。例えばアメリカでは0.3%未満のTHC含有率であれば合法となっているのですが、そういったものを海外で購入して日本に持ち込めば、大麻取締法に違反することとなります。

日本で規制にかからず安心して購入できるのは、然るべき手続きを踏んで輸入されているものです。

麻由来のCBD原料やCBD製品は法律上、日本では製造できないため、海外からの輸入に頼っているのですが、輸入の際には成熟した茎と種から抽出しているという証明書を厚労省に提出しなくてはならないことになっています。

こうした手続を踏まえていないものは違法で規制にかかる可能性もあるので、購入の際は可能な限り情報をチェックしておきたいところです。

CBD製品購入で信頼のおけるショップとは

CBD製品を購入する際は、そのショップに信頼性があるかどうか見極めるのも大事です。

信頼のおけるショップというのは、正規輸入手続きをしているのは当然ですが、企業や商品の情報開示をしているかというのもポイントとなります。

運営者の素性が明らかでなかったり、商品情報が曖昧だったりするよりは、しっかりと情報を開示しているショップを選ぶ方が安心感がありますよね。開示できないということは、それなりの理由があるということですから。

CBDは違法な成分ではなく、安心して使用することができますが、入手方法を間違えるとTHCが含まれる可能性も否定できず、違法となるケースもあることを覚えておきましょう。

CBDはWHOでも安全性を認められており、違法性はありません。正しく入手してあなたの健康生活に役立ててください。

この記事を監修した人

CBD JAPAN 編集部

CBD JAPANは2021年10月に設立された企業で、「心身の本来の力を引き出し、健康で明るい社会を作る」というミッションを掲げています。コラムは全て下記の監修者のもとで、コンテンツ制作ポリシーに従い制作しております。

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