ブロードスペクトラムとは?他の種類との違いやメリットなど解説
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2023年7月31日

ブロードスペクトラムとは?他の種類との違いやメリットなど解説

CBD製品を検討していると目に入る「ブロードスペクトラム」や「フルスペクトラム」といった聞き慣れないワード、これが何を意味するのか気になりますよね。

実はこのワード、CBD製品を選ぶ上ではかなり重要な要素となるのです。

こちらのページでは、ブロードスペクトラムやフルスペクトラムとは何か、どういった違いがあるのか、初心者の方でもわかりやすいように丁寧に解説します。日々の死活のサポートのためにCBD摂取を考えているのであれば、特にここは大事なポイントですので、しっかりチェックしておきましょう。

ブロードスペクトラムとは?

CBD製品のブロードスペクトラムとは

まずは日本で規制なく扱うことのできる「ブロードスペクトラム」から解説していきます。

CBD製品のブロードスペクトラムというのは、「CBD以外の成分」も含む製品であるということ。

CBDというのは、アサ科アサ属の大麻草やヘンプに含まれる成分のひとつですが、CBDの他にも何百もの栄養成分が含まれており、「CBD以外の成分」というのは、それらを指します。

ブロードスペクトラムとは、CBDとヘンプの他の成分が入っていること。ただしTHCは除く。

大麻草やヘンプに含まれる成分のうち、CBDだけではなく、その他の成分も混ざっているということですね。この記事の後半で詳しくご紹介しますが、いくつかの成分が入っていることでよりパワフルな効果が期待できるのです。

ただ、大麻草の成分がいろいろ混ざっているとなると、不安を感じる方もいるかもしれませんね。

でも問題はありません。というのも、大麻草は日本では大麻規制法という法律で規制されていますが、大麻草がまるごと規制対象というわけではなく、大麻草やヘンプの成熟した茎・種子から抽出した成分は日本でも規制対象外。日本で一般に販売されているCBD製品は、こうした規制をクリアしているものであり、違法性はないのです。

大麻の違法性について詳しくはこちらで解説しています。

 ■CBDは違法で危険?大麻取締法の規制で逮捕されない?■

ブロードスペクトラム以外の種類は何があるの?

CBD製品のブロードスペクトラム以外の種類

ブロードスペクトラムのCBD製品には大麻草やヘンプのCBD以外の成分が含まれているということがわかったところで、他の種類についても見ていきましょう。

CBDの原料3つの種類は、フルスペクトラム、ブロードスペクトラム、アイソレートの3種類です。

CBD製品では、その成分配合により

  • フルスペクトラム
  • ブロードスペクトラム
  • アイソレート

の3つの種類があります。

先にお伝えしておきますが、日本で市販されている「フルスペクトラム」と「ブロードスペクトラム」は同じです。

では、詳しく見てみましょう。

フルスペクトラム

フルスペクトラムというのは、「フル」の言葉通り、大麻草やヘンプの全成分を含むCBD製品を指します。

フルスペクトラムとは、大麻草やヘンプの全成分を含むCBD製品のことです。

海外でフルスペクトラムと言えば、日本では違法となる精神作用のある成分「THC(テトラヒドロカンナビノール)」が含まれているもの。

日本でも多くの製品で「フルスペクトラム」と記載がありますが、THCは日本では規制対象のため、日本でのフルスペクトラムは、THCを除くCBDやその他全成分を含む、といった意味で使われているのです。また、万が一「THC」が含まれるような記述がある場合は決して購入をしてはいけません。

つまり日本では、フルスペクトラムもブロードスペクトラムもまずTHCを含まないことは大前提。CBDとCBD以外の成分を含むものを指しており、メーカー等によって表現を変えているだけ、ということになります。

ただ、いずれにしても含まれる成分は個々のCBD製品によって異なるので、購入時にはCBD以外のどういった成分が含まれるのかチェックしてみるといいでしょう。

アイソレート

アイソレートというのは、隔離や分離を表す言葉です。

CBDアイソレートはCBDのみで、大麻やヘンプに含まれる他の成分を一切含まないCBD製品を指します。

アイソレートは、CBDのみで大麻草やヘンプに含まれる他の成分を一切含まないCBD製品のことです。

ブロードスペクトラムとCBD単体(アイソレート)比較

CBD製品のブロードスペクトラムとアイソレートを比較

では、続いてブロードスペクトラムとCBDアイソレートの違いについて見ていきましょう。

ブロードスペクトラムとCBD単体(アイソレート)の違い

大麻草やヘンプには、たくさんの成分が含まれています。

例えば

  • CBC
  • CBDA
  • CBG
  • CBN
  • THCA
  • THCV

など、CBD以外にも100種以上の化学物質を含んでおり、これらを総称してカンナビノイドと言います。

さらに

  • テルペン
  • フラボノイド
  • 脂肪酸
  • エステル
  • ラクトン

といった植物化学物質も含有されています。

これを踏まえて、ブロードスペクトラムとCBDアイソレートの違いは

  • CBDアイソレートはこれらの物質を一切含まず、CBDのみを使用したCBD製品
  • フルスペクトラムやブロードスペクトラムは、CBD以外のこれらの成分を含むCBD製品

ということになります。

ブロードスペクトラムのメリット

野菜や果物などにもいろいろな栄養素があり、それぞれが様々な働きをするのと同じように、大麻やヘンプに含まれる多くの成分もそれぞれに効果や性質が異なります。

そしてカンナビノイドなど大麻やヘンプに含まれる成分は、合わせて摂取することによって相乗効果を示すことも知られています。これをアントラージュ効果と言い、組み合わせや割合によってその効果も変わるのです。

CBD単体ではアントラージュ効果はありませんが、CBD以外の成分を含むフルスペクトラムやブロードスペクトラムのCBD製品にはアントラージュ効果があり、より幅の広い効果を期待できます。

例えば、鉄分を摂取する際は鉄分単体で摂取するより、ビタミンCやクエン酸、タンパク質などと合わせて摂取する方が吸収率が高いことが知られていますが、そのような相乗効果があるのですね。

CBD以外の成分も合わせて摂取してアントラージュ効果を求めるのであれば、フルスペクトラムかブロードスペクトラムのものを選ぶと良いでしょう。

CBD単体(アイソレート)のメリット

CBDアイソレートも医療大麻として、アメリカの多くの州をはじめとして各国にて広く活用されているもの。アントラージュ効果はありませんが、単体でも利用価値のある成分です。

例えば、CBDのみであればドーピングに当たらず、アスリートにも多く使用されています。

CBDアイソレートというと、CBDパウダーは純度の高いCBDのみを使用した製品の代表格と言えるでしょう。これは他のCBD製品に混ぜたり、活用方法も広い便利なアイテムとしても知られています。

 ■CBDパウダー活用術|今すぐ試したい!7つの使い方■

CBD製品の種類を知って上手に使い分けよう

CBDの違いを知って上手に使い分け

CBD製品にはCBDのみを使用したものと、CBD以外のカンナビノイドやその他の成分要素を含むものと大きく分けて2種類あります。

日本では、フルスペクトラムとブロードスペクトラムが混同されていますが、どちらもCBD以外の成分を含みアントラージュ効果が期待できるものとなっています。

CBD製品には様々な種類がありますが、こういったことも踏まえてよりあなたの体調に合わせたものを上手に選んで下さい。

この記事を監修した人

CBD JAPAN 編集部

CBD JAPANは2021年10月に設立された企業で、「心身の本来の力を引き出し、健康で明るい社会を作る」というミッションを掲げています。コラムは全て下記の監修者のもとで、コンテンツ制作ポリシーに従い制作しております。

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