CBD原料の仕入れルートと仕入れ前に知っておきたい法律のこと
CBD原料の仕入れというと、どのようなルートがあるのか、日本で入手可能なのか、気になるところですよね。また、大麻の成分ということで法律的にも難しいことがいろいろとありそうです。
こちらのページでは、CBD原料や製品の仕入れについて気になることをまとめてご紹介します。
CBD製品の販売などご検討の際の参考にしてください。
目次
CBD原料の仕入れルート
CBD原料は、日本で確保することができません。
日本でも大麻栽培農家は存在するのですが、その栽培目的は法律によって厳しく限定されており、CBDを抽出するための大麻を国内で収穫することはできないのです。
よって、CBDの原料は外国からの輸入に頼るしかない、というのが現状。
CBD原料を輸入する場合の選択肢としては、個人で輸入するか、輸入代理店から購入するか、大きく分けて2つの選択肢があります。
個人輸入で仕入れができればとても簡単そうですが、実際はどうなのか。それぞれのメリットやデメリットなど見ていきましょう。
CBD原料の個人輸入
個人輸入でCBD原料を輸入できれば、マージンの発生も抑えられるため低コストで仕入れが可能というメリットがあります。
ただ、コストは抑えられますがデメリットもあります。
例えば、
- 通関手続きを全て自分で行う
- トラブル発生時は自分で対処
- THCが含まれていれば大麻取締法違反
- 品質の確証なし
など、手間やトラブル発生といったリスクがあります。
CBDに限らず、海外からの個人輸入となると「支払いをしたのに商品が届かない!」なんていうトラブルが発生することもあります。
無事に商品が届いたとしても、受け取りまでに時間が掛かったり、品質が悪かったり、最悪THCが含まれていたり。こうした場合も全て自身で対処するしかありません。
ちなみに、輸入したCBD原料やCBD製品にTHCが微量でも含まれていた場合、当然受け取ることはできませんし、法律によって返送することもできません。さらに、輸入者として法律違反とみなされる可能性もあります。
大麻の成分で、かつ輸入数が増えていることもあり、税関もより厳しくなっているようですので、個人輸入を検討している方は注意が必要です。
リスクを抑えてCBD原料を仕入れたいという場合、個人輸入についての知識が無い方は特に、輸入代理店からの購入を検討することをおすすめします。
CBD原料を輸入代理店から購入
CBD原料は、輸入代理店から購入すれば安心です。仕入れのプロに輸入に関する面倒なことはお任せできるので、万が一のトラブル発生も極力回避することができます。
また、輸入代理店であれば、時間のロス無しで輸入済みの在庫品から購入できることもあります。
原産国や品質へのこだわりがある場合は、それに応じたCBD原料や製品を扱っている代理店を選べば良いのです。
品質や安全性を考えれば、輸入代理店を利用するメリットは大きいでしょう。
輸入代理店からCBD原料を購入すると、個人輸入では必要の無い手数料が上乗せされることがデメリットと言えますが、リスクや不安を抱えずに、安全確実に仕入れを行うことができることを考えれば、メリットの方が大きいのではないでしょうか。
CBD原料の仕入れ前に知っておきたい法律のこと
CBD原料を仕入れて販売するにあたっては、知っておくべき法律の規制というのがあります。
CBDは大麻の成分ということで、大麻取締法はもちろんですが、その他にも遵守すべき法律があるのです。
CBDの仕入れや販売で関係する主な法律としては、
- 大麻取締法
- 食品衛生法
- 薬機法
などがあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
大麻取締法
言わずと知れた「大麻取締法」。CBDは大麻の1成分ですから、当然厳しくチェックされます。
大麻取締法で、日本で合法とされているのは、
- 大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く)
- 大麻草の種子及びその製品
これらの部位から抽出された成分のみ、とされています。
この部位以外から抽出されたものや、THCが微量でも含まれているものは違法です。
海外では、大麻の花穂や葉、樹脂から抽出されたCBDが多く、これは日本では大麻に該当するので注意が必要なのです。
税関で問題ありと判断されれば、内容のチェック、場合によっては没収もあり得ます。
なお、CBD輸入の際には、事前に「関東信越厚生局麻薬取締部」への問い合わせが必要です。
食品衛生法
CBD原料で、口から摂取するものとして仕入れる場合は、食品衛生法も関わってきます。
CBDアイソレートやCBDオイルなど、経口摂取するものについては、食品衛生法に基づく輸入届出の手続きが必須。検疫所による検査が行われます。
こちらも、検査で問題ありと判断されれば、廃棄されてしまうこともあります。
薬機法
CBDサプリメントなどの健康食品を輸入する場合は、薬機法にも注意が必要です。
健康食品として輸入するのに、パッケージに医薬品であるかのうような表示がある場合は「無承認無許可医薬品」とみなされ、指導取締の対象となってしまいます。
「医薬品」と承認されているものが「食品」として輸入されることがあっては困るので、これも厳しくチェックされます。
CBD原料を個人輸入する際は、特にこうした法律の知識、手続きに関する知識などが必須ですね。
【CBD原料仕入れ】国内卸業者の選び方
日本国内でCBD原料や製品の輸入代理店、卸販売を行っている業者は多数あります。
これら日本の卸業者からCBD原料を仕入れる場合は、用途に適した業者を選ぶ必要があります。
CBD原料は製品の輸入代理店・卸業者ごとに、例えば、
- 原産国
- 成分種類
- 成分の状態
- 特徴
- 取引単位
- 用途
など、扱っているCBD原料や製品の内容も多種多様。
成分種類では、CBDの他、CBGやCBN、テルペンなど。成分の状態としては、オイルやパウダー、液体などがあります。
また、農薬不使用やオーガニック認証を得たCBD原料や、GMP準拠工場で製造しているものなど、特徴をアピールしている業者も。
取引単位については、個人でも買えるような小ロットからOKというところもあれば、そうでないところも。また、常時在庫あり、無料サンプルあり、といった卸業者もあります。
CBD原料の使用用途でも、食品、飲料、ベイプ用、ペット用などによっても業者が分かれるところです。
CBD原料仕入れは慎重に
CBDの原料と言っても、日本の大麻取締法によってその部位が指定されており、それを証明する書類なども必要となります。今後大麻取締法が部位別ではなくTHCなど成分によって区別されるようになればまた事情は変わりますが、現行では部位も大事な要素となるのです。
CBD原料仕入れを個人輸入を検討される際は、十分に注意してください。輸入代理店や卸業者を利用すれば、時間や手間だけでなく、リスクも軽減することができます。
この記事を監修した人
CBD JAPAN 編集部
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