CBDオイルのOEM製造で成功するには?選び方から販売戦略まで徹底解説
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2024年11月30日

CBDオイルのOEM製造で成功するには?選び方から販売戦略まで徹底解説

近年、健康や美容業界で注目を集めているCBDオイル。
OEM製造を活用することで、自社ブランドのCBDオイルを手軽に展開できるようになりました。

本記事では、CBDオイル市場の最新トレンドや法規制、OEM製造の流れ、失敗しないOEM企業の選び方について詳しく解説します。
これからCBDオイルのOEM製造を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

CBDオイル市場の現状とトレンド

CBDオイル市場は、世界的に拡大を続けており、医療・健康・美容分野での活用が広がっています。

ここでは、CBDオイル市場の規模や成長要因、そして日本における最新の法規制について解説します。

CBDオイルの市場規模

CBDオイルの世界市場は、2023年から2028年までには70億5,714万米ドルの増加が見込まれており、年平均成長率(CAGR)は28.26%と予測されています。(参考:グローバルインフォメーション

成長の主な要因は以下が挙げられます。

  • 大麻ベース製品の合法化の進展
  • 健康意識の高まりと自然由来製品への関心増加
  • 医療分野での研究の進展
  • eコマース産業の成長
  • ミレニアル世代を中心とした先進国での消費の増加

CBDオイル市場は今後も持続的な成長が見込まれています。特に医療用途や健康、美容製品への応用が注目されており、新たな市場機会が増加しています。

日本におけるCBDオイルの法規制

2024年12月12日に施行された法律により、CBD製品中のTHC(テトラヒドロカンナビノール)の残留上限値が定められました。

THCは精神的作用が強く、短期的には気分の高揚や多幸感、食欲の増進などの影響が現れる可能性があります。長期的には認識脳の低下や精神疾患のリスクを高めることが懸念されています。

法律では、CBDオイルは「油脂(常温で液体のもの)」に分類され、THCの残留上限値は10ppm(10mg/kg、0.001%)と定められています。(参考:厚生労働省

THCそのものが規制対象となることで、CBD製品の安全性確保し、適切な管理を行うことが目的とされています。

CBDオイルをOEM製造するには

CBDオイルをOEM製造するには、OEM企業に依頼する必要があります。しかし、その前に製品のコンセプトを明確に設計することが重要です。

依頼をスムーズに進めるためにも、まずはコンセプト設計から始めましょう。

 1.コンセプトを設計する

以下のコンセプト項目を設定すると、スムーズにOEM製造へ進められます。

  • ターゲット(年齢、ライフスタイル、使用シーン)
  • 摂取・使用方法
  • CBD、THCの含有量
  • フレーバー・香り
  • 容器(スポイト、スプレー、ロールオン)
  • パッケージデザイン
  • 価格帯

CBDオイルの摂取方法は主に4つあります。摂取方法とその特徴についてご紹介します。

  舌下摂取

舌下摂取は、最も一般的なCBDオイルの摂取方法です。CBDオイルを舌の下に数滴垂らし、30秒〜2分程度保持してから飲み込みます。

  • 吸収率が高い(約13~35%)
  • 効果の発現が早い(15分〜1時間以内)
  • 持続時間は4~8時間

舌下の血管から直接吸収されるため、他の摂取方法に比べて効率的にCBDを取り入れることができます。

  ドリンクに添加

CBDオイルをコーヒーや紅茶などの飲み物に加えて摂取する方法です。

手軽に取り入れられるメリットがありますが、舌下摂取と比べると吸収率が低く(6~20%)、効果の発現も遅くなります。

  • 経口摂取になるため、吸収効率は舌下摂取より劣る
  • CBDは油溶性のため、水分の多い飲み物では分離しやすい(よく混ぜる必要あり)

CBDの味が苦手な方や、日常的に手軽に摂取したい方向けです。

  塗布

CBDオイルを直接肌に塗ることで、局所的な効果を期待できます。

  • 手首や首元などに塗布し、リラックスやスキンケアに活用
  • 皮膚を通じて局所的に作用するため、全身への影響は少ない
  • 炎症を抑えたり、美容効果が期待できる

CBDの効果をスキンケアに活かしたい方に適しています。

バスオイルやアロマとしての使用

バスタイムやアロマテラピーにCBDを取り入れる方法もあります。

  • バスタブに3~5滴加えると、温浴効果と相乗してリラックス効果が得られる
  • アロマオイルとして使用すると、香りとともにリラックスできる

入浴やリラックスタイムを重視するターゲットに有効です。

2.OEM企業を選ぶ

コンセプトを設計したら、OEM企業を選びましょう。OEM企業を選ぶポイントをご紹介します。

  • 法規制を遵守している
  • 大麻草の栽培工場や管理が明確
  • GMP基準、GACP取得工場
  • 小ロット・試作対応が可能
  • 配合やフレーバーのカスタマイズ対応
  • パッケージやラベルデザインに対応

CBD製品の場合、THCの残留上限値を超えると違法薬物とみなされるため、細心の注意が必要です。法律に対応し、透明性のある工場で生産・管理を行っているかどうかを確認しましょう。

GMP(Good Manufacturing Practice)基準とは、医薬品、食品、化粧品などの製造過程における品質管理と製造管理に関する国際的な基準です。この基準を取得している工場では、CBDペット用品を安定的に製造できます。

GACP(Good Agricultural and Collection Practices)認証は、医薬品の原料となる植物の栽培や採取における品質管理基準のことです。この認証を取得している企業は、栽培から収穫、加工まで一貫した品質管理が行われ、安全性の高い原料の供給が保証されています。

OEM企業を選定したら、問い合わせましょう。

3.試供品を作ってもらう

OEM企業と打ち合わせを行い、試供品を作ってもらいます。

試供品が完成したら、ターゲットの悩みに対して適切な効果をもたらす商品になっているかを確認しましょう。

CBDオイルの使用方法に関わらず、効果の感じ方、容器の使いやすさ、パッケージデザインや情報表記のチェックは必須です。

各CBDオイルの確認ポイントは以下のとおりです。

  • 舌下摂取:味・香り・油っぽさ
  • ドリンク添加:味・香り・溶かしやすさ・油の分離
  • 肌に塗布:香り・テクスチャー・肌へのべたつきや刺激の有無
  • バスオイルやアロマ:香り・テクスチャー・肌への刺激の有無

試供品の改良を重ねることで、より高品質で満足度の高いCBDオイルを提供できます。

4.製造・販売に着手する

最終的な製品が完成したら、製造・販売に着手へと進みます。

OEM企業と量産スケジュールを調整し、パッケージラベルの最終調整を行います。パッケージラベルには、成分表示・使用方法・注意事項の表記を確認しましょう。

その後、販売経路や戦略を決定します。

  • 販売経路の選定(ECサイト、実店舗、卸販売)
  • 価格設定の調整
  • プロモーション、マーケティング施策

ターゲットとブランドイメージに適した販売戦略を決定しましょう。

失敗しないCBDオイルのOEM製造企業の選び方

OEM企業選びに失敗すると、法規制違反・品質のばらつき・供給の不安定さのリスクなどが発生し、ブランドの信頼を損なう可能性があります。

そこで、以下のポイントを押さえて、安心してCBDオイルを製造できる企業を選びましょう。

信頼できるOEM企業

CBDオイルは法規制のある製品のため、信頼できるOEM企業を選ぶことが重要です。

特に、法規制を遵守し、透明性のある工場で製造しているかどうかは、選定の大きなポイントになります。また、CBD製品の製造・販売実績が豊富な企業であれば、品質や安全性の面でも安心できます。

製造・販売のバックアップ体制

信頼できるOEM企業であることに加え、製造・販売に関するバックアップ体制が整っている企業を選ぶと、より安心して事業を進めることが可能です。

特に、事業経験が浅い方や初めてOEMを利用する方の場合、手厚いサポートがある企業を選ぶことで、スムーズにCBDオイルの製造・販売を進めることができます。

人気CBDオイルブランド3選

ここで、今すでに存在する人気のCBDオイルブランドを3つ紹介します。

1.Naturecan(ネイチャーカーン)

2019年に、イギリスで設立されました。

世界的なプロテイン企業「マイプロテイン」の創設者が設立したブランドで、CBD製品を取り扱うグローバルウェルネスブランドです。すべての製品は天然植物由来の成分のみを使用し、THC成分は完全に除去されています

CBDオイル(濃度は5~40%)以外にもグミやパウダーも展開しています。特に高濃度のCBDオイルはアントラージュ効果を引き出すために設計されています。

Naturecan公式サイト

2.Greeus(グリース)

2017年に、日本で設立されました。

スイス産ヘンプを使用し、国内で製品開発を行っている日本製のCBDブランドです。特に睡眠改善に特化したCBNオイルなども展開しています。

CBDオイル(10%濃度のナチュラルタイプ)やCBNオイル(睡眠サポート用)を展開しています。

有機JAS認証を取得したココナッツMCTオイルを使用しており、製造過程でも品質と安全性が重視されています。また、目盛り付きスポイトで摂取量を調整しやすい点も魅力です。

※有機JAS認証:日本の農林水産省が定めた有機食品の国家認証制度です。この制度は、有機農産物や有機加工食品が厳格な基準に従って生産されていることを保証するものです。

Greeus公式サイト

3.THE CBD(ザシービーディー)

2020年に、日本で設立されました。

日本発のCBD専門企業で、アメリカカリフォルニア州の農場から直輸入した完全オーガニックなヘンプを使用しています。農薬不使用で、THCも検出されない高品質なCBDオイルを提供しています。

CBDオイル(5%,15%)、チョコレート、タブレット、アイソレートパウダーなど幅広く商品展開をしています。

日本国内工場でGMP認証を受けた製造が行われており、第三者機関による成分分析も実施されています。幅広い商品ラインナップがあり、初心者から愛用者まで対応できる製品が揃っています。

THE CBD公式サイト

CBDオイルのOEM製造を成功させよう

CBDオイル市場は今後も成長が期待される分野ですが、法規制や品質管理が厳しいです。

そのため、市場動向を把握し、明確なコンセプトを持ち、信頼できるOEM企業と提携することが重要です。

信頼できるOEM企業と連携することで、消費者に安心・安全な製品を届けることができ、ブランドイメージの向上や販売促進につながります。

この記事を監修した人

CBD JAPAN 編集部

CBD JAPANは2021年10月に設立された企業で、「心身の本来の力を引き出し、健康で明るい社会を作る」というミッションを掲げています。コラムは全て下記の監修者のもとで、コンテンツ制作ポリシーに従い制作しております。

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