ブラッククミンの効能|健康にも美容にも使ってみたい万能スパイス
100種類を超える有効成分があることから、イスラム教の祖であるムハンマドは「死以外のあらゆる病を癒す」とまで評価していたとされています。
そこで本記事では、そんなブラッククミンの効用を詳しく解説していきます。
健康や美容でもおすすめであるため、是非参考にして下さい。
目次
ブラッククミンには多彩な効能が期待できる
ブラッククミン(学名:ニゲラ・サティバ)は、中東や南ヨーロッパに生息する一年草であり、豊富なビタミンやミネラル、そして近年注目を集めているオメガ3*といった有効成分を100種類以上含んでいるハーブです。
実際のところ日本で注目され始めてからまだ日は浅いといえますが、人々から活用されてきた歴史はエジプト時代にまで遡り、優れた効用を持つことから万能薬として広く親しまれてきました。
ちなみに代表的な効能としては下痢止めや抗炎症、抗菌に鎮痛作用等が挙げられており、糖尿病や高血圧防止の効果も見込めることから、その有用性は他の食品とは一線を画しているといえるでしょう。
ブラッククミンとは
ここからはまず、ブラッククミンの基本的な知識を解説していきます。
一見すると通常のクミンと混同しがちですが、実際のところ全くの別物となるため、そういったポイントも是非参考にして下さい。
クミンとは異なる植物
同じ名称が含まれているため、クミンの一種と捉えてしまう方も多くなっていますが、実際のところ両者は全く異なる植物となっています。
- ブラッククミン…キンポウゲ科
- クミン…セリ科
また、本来の学術名はニゲラ・サティバであることから、日本で広く流通しているニゲラ・ダマスケナという食用には向かない園芸品種と混同するケースもあり、誤って摂取すると人体に有害な影響を引き起こす可能性があるため、注意しましょう。
ブラッククミンの歴史
日本ではまだまだ知名度の低いブラッククミンですが、世界における歴史は大変古く、古代エジプト王朝を治めていたツタンカーメン王の墓から出土した記録が残っています。
また、世界三大美女として語り継がれているクレオパトラも美容目的で使用していたとされており、イスラム教の開祖であるムハンマドも「死以外のあらゆる病を癒す」という言葉を残していたそうです。
以上のことから、ブラッククミンは紀元前の昔から人々の生活に浸透していたハーブであり、確かな実績をもって親しまれてきた食品ともいえるでしょう。
ブラッククミンの有効成分とは
ブラッククミンに含まれている有効成分は100種類以上と大変豊富であり、日常生活における習慣的な接種はもちろん、痛み等の症状が現れてからでも効果が期待できるとされています。
- 主な栄養素
タンパク質や炭水化物、脂質を始め、15種類のアミノ酸に繊維質、そしてアルカロイドやサポニンも含有しています。
また、リン、鉄、銅、カルシウム等も豊富であり、ビタミンB1、B2、B3に加えて赤血球の生成を補助する葉酸を補給することも可能です。
- 主な脂肪酸
ブラッククミンの種は8割以上が脂肪酸となっており、以下の割合で構成されています。
脂肪酸 | 割合 |
オメガ3 | 約22% |
オメガ6(リノール酸) | 約59% |
パルミチン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、アラキドン酸、ステアリン酸等 | 約数% |
ちなみにオメガ6は必須脂肪酸とされていながらも、人体で生成することができないため、手軽に補えるブラッククミンの利点は大きいといえるでしょう。
ブラッククミンの効能
ここからは、ブラッククミンで期待できる代表的な効能について解説していきます。
免疫調整や抗炎症等、他の食品に比べて多彩となっているため、是非参考にして下さい。
消化機能改善
ブラッククミンの種は古くから消化機能を整える効能があるとされており、ガスの排出や胃痛の軽減も期待できるでしょう。
また、オイルに加工すれば寄生虫対策としても利用できるため、その有用性は大変高くなっています。
コレステロール・高血圧対策
ブラッククミンは降圧作用も備えているという検証結果があり、2か月間の投与で高血圧患者の改善が見られたとされています。
また、含有成分であるアルファリノレン酸やオレイン酸はコレステロール値の減少も期待できるでしょう。
感染症の予防
ブラッククミンは胃腸に潜伏するカンジダや真菌を撃退する効果も見込まれており、オイルを塗り込めば皮膚に対しても有効とされています。
また、メチシリン耐性ブドウ球菌(通称:RSA)感染症の予防にも繋がるでしょう。
スキンケア
ブラッククミンのオイルは毛髪の保湿や枝毛等の改善にも効果が見込まれており、滑らかな質感が手に入るとされています。
そして、食品としての接種や肌に直接塗布することで、炎症、ニキビ等の抑制作用も期待できるでしょう。
抗喘息作用
喘息が発生した際は抗ヒスタミン薬で気管支の拡張を促すのが一般的ですが、ブラッククミンに含まれているニゲロンにも同様の作用を持っており、日常的に摂取することで予防や改善効果が期待できるでしょう。
その他の効能
ブラッククミンの効能は大変豊富であり、上記で解説した他にも抗癌や湿疹の抑制、抗潰瘍に糖尿病予防も期待できるでしょう。
また、肝臓や腎臓機能を保持する作用も見込まれていることから、他とは一線を画した有用性を備えている食品となっています。
ブラッククミンの注意点
ここからは、ブラッククミンの注意点を解説していきます。
効能を最大限に活かせるよう、しっかり参考にして下さい。
ニゲラ・ダマスケナとの違いに注意
冒頭で触れたニゲラ・ダマスケナは大変似ている名称ですが、含有成分である植物アルカロイドは専門的な加工を施さず大量摂取すると人体に有毒とされており、腹痛や痙攣といった症状に見舞われる可能性があります。
また、ニゲラはその他にも様々な種類がありますが、ブラッククミンにあたるのはニゲラ・サティバだけであるため、しっかり押さえておきましょう。
風味のクセや辛味がある
ブラッククミンには独特な風味や辛味があるため、慣れるまでは少量ずつ食品に混ぜていくようにしましょう。
一方、どうしても苦手という方は無味無臭のサプリメントに切り替えるのもおすすめです。
豊富な効能を持つブラッククミンは手軽に手に入る
腸内環境の改善や気管支拡張といった豊富な効能を備えているブラッククミンは、ネットで比較的リーズナブルな価格で手に入るポイントも魅力といえるでしょう。
- ブラッククミンの種100g…400~700円
- シードオイル100ml…2,000円程度
カレーやハンバーグといった料理と組み合わせるのもおすすめであり、オイルをサラダドレッシングのように使用しても良いでしょう。
また、肌や髪の塗布に特化した製品もリリースされているため、自身のニーズにあわせて是非検討してみて下さい。
この記事を監修した人
CBD JAPAN 編集部
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