大麻合法国一覧【最新】嗜好用・医療用の合法化はどうなってる?
その一方で、世界的には合法化が着々と進んでいます。医療用はもちろん、嗜好用の大麻までも合法化されている国も増加し、世界的にヘンプ産業が大きく発展しているところです。
日本でも医療大麻への意識が少しずつ変わってきている中で、今後どうなっていくのか気になりますね。
こちらのページでは、大麻が合法となっている国、医療大麻のみ合法となっている国など一覧でまとめました。
2022年2月現在、どこまで大麻の合法化が進んでいるのか、チェックしていきましょう。
大麻の合法でも違法でも、各国それぞれに一定の制限や基準などが設けられています。必要に応じて、最新情報をご確認ください。
大麻が合法となっている国一覧
大麻の危険性は、誰でも耳にしたことがあるでしょう。
日本では「ダメ。ゼッタイ。」とキャンペーンを大々的に行っています。このキャンペーンでは、大麻を覚せい剤などと同様に扱い、薬物乱用の危険性を強く呼びかけており、大半の方が、大麻に対してネガティブな意識を持っているはず。
ただ、最近では、CBD製品の普及によって大麻に対する意識もかなり変わってきているのではないでしょうか。
そんな中、医療大麻だけでなく、嗜好用としての大麻も合法化された国があります。
2022年2月現在、医療大麻・嗜好用大麻、共に合法化されている国は以下のとおり。
- ウルグアイ
- カナダ
- メキシコ
- 南アフリカ
- ジョージア
- グアム
- マルタ共和国
ウルグアイが、世界で初めて大麻を合法化。次いで、カナダ、メキシコと続き、マルタ共和国はEU初の大麻合法国になりました。
それぞれの国ごとに年齢など制限はありますが、一般に大麻を入手、使用が可能です。
例えば、2014年に大麻の栽培や販売を合法化したウルグアイでは、18歳以上のウルグアイ国民を対象として、大麻の栽培や販売、購入まで合法で行うことができる、とのこと。
ただし、事前の手続きが必要で、大麻の購入と栽培については以下の制限があります。
- 大麻購入1ヶ月40gまで
- 大麻栽培は年間480gまで
さらに、嗜好用大麻の使用に関しては「大麻の使用におけるリスク低減のためのガイドライン」も発行されており、そこには、10の勧告が記載されています。
以下、ウルグアイの大麻使用時のガイドライン、10の勧告について、大まかな内容をまとめました。
- 大麻の使用リスク回避の最も効果的な方法は大麻の使用を控えることである
- 大麻の使用開始が遅いほど、健康への悪影響リスクが低下する
- 大麻を使用する際は使用する大麻製品の性質や組成を知っておくべきである
- 合成カンナビノイド製品の使用は避けるべき
- 燃焼による喫煙は呼吸器系に悪影響を及ぼすため気化器による吸引が望ましい/食物使用は高用量使用の可能性あり
- 大麻喫煙の方法によっては呼吸器系への有害性を増加させることがある
- 大麻の使用種類や頻度とリスクを把握しておくべきである
- 大麻使用後の自動車の運転は避ける・大麻とアルコールを同時使用の場合はさらに注意が必要である
- 退治や新生児への悪影響を避けるために、精神疾患、薬物使用障害を有する人、妊婦の使用は控えるべきである
- 当ガイドラインのこれらの勧告の複数の組み合わせは、大麻使用によるリスクを増加させる可能性あり
詳細は以下、日本臨床カンナビノイド学会有志によって和訳された資料をご覧ください。
→ 大麻の使用におけるリスク低減のためのガイドライン(ウルグアイ東方共和国 大麻規制・管理研究所(IRCCA)
日本臨床カンナビノイド学会によると、このウルグアイのガイドラインは、カナダの大麻使用におけるリスク低減のためのガイドラインに基づいているとのことです。
医療大麻が合法化されている国一覧
続いて、医療大麻が合法化されている国について見ていきましょう。2022年2月時点、確認できた医療大麻合法国は以下のとおり。
地域 | 医療大麻合法国 |
---|---|
北米 | アメリカ カナダ メキシコ |
中南米 | パナマ共和国 チリ コロンビア ベルー ウルグアイ アルゼンチン ブラジル ジャマイカ コスタリカ |
欧州 | ポルトガル ベルギー オランダ イギリス スペイン フィンランド ドイツ ギリシャ イタリア ポーランド スイス スペイン チェコ デンマーク ジョージア ルクセンブルク キプロス |
中東・アフリカ | ウクライナ イスラエル レバノン レント ジンバブエ ザンビア マラウイ モロッコ ルワンダ 南アフリカ |
アジア太平洋 | グアム 韓国 タイ オーストラリア |
こちらの一覧に記載があっても、例えばアメリカなどでは、一部、日本と同様に医療大麻であっても違法とされている州もあります。
【アメリカ】州ごとの大麻合法化状況一覧
アメリカでは、
- 大麻が全面的に合法化されている州
- 医療大麻のみ合法化されている州
- 全面的に違法となっている州
とありますので、これらを一覧にまとめました。
◯は合法化されている州、✕は違法とされる州となっています。
医療用大麻 | 嗜好用大麻 | |
---|---|---|
コロラド州 | ◯ | ◯ |
ワシントン州 | ◯ | ◯ |
アラスカ州 | ◯ | ◯ |
ワシントンD.C | ◯ | ◯ |
オレゴン州 | ◯ | ◯ |
カリフォルニア州 | ◯ | ◯ |
ニューハンプシャー州 | ◯ | ◯ |
マサチューセッツ州 | ◯ | ◯ |
メイン州 | ◯ | ◯ |
ネバダ州 | ◯ | ◯ |
バーモント州 | ◯ | ◯ |
ニューメキシコ州 | ◯ | ◯ |
アリゾナ州 | ◯ | ◯ |
ニュージャージー州 | ◯ | ◯ |
ミシガン州 | ◯ | ◯ |
サウスダコタ州 | ◯ | ◯ |
イリノイ州 | ◯ | ◯ |
ヴァージニア州 | ◯ | ◯ |
ニューヨーク州 | ◯ | ◯ |
モンタナ州 | ◯ | ◯ |
デラウェア州 | ◯ | ◯ |
コネチカット州 | ◯ | ◯ |
ユタ州 | ◯ | ✕ |
オクラホマ州 | ◯ | ✕ |
ミズーリ州 | ◯ | ✕ |
ミシシッピ州 | ◯ | ✕ |
オハイオ州 | ◯ | ✕ |
ペンシルベニア州 | ◯ | ✕ |
ハワイ州 | ◯ | ✕ |
ノースダコタ州 | ◯ | ✕ |
ミネソタ州 | ◯ | ✕ |
アーカンソー州 | ◯ | ✕ |
ルイジアナ州 | ◯ | ✕ |
アラバマ州 | ◯ | ✕ |
フロリダ州 | ◯ | ✕ |
ウェストバージニア州 | ◯ | ✕ |
メリーランド州 | ◯ | ✕ |
ロードアイランド州 | ◯ | ✕ |
カンザス州 | ✕ | ✕ |
ジョージア州 | ✕ | ✕ |
アイダホ州 | ✕ | ✕ |
インディアナ州 | ✕ | ✕ |
ケンタッキー州 | ✕ | ✕ |
ノースイカロライナ州 | ✕ | ✕ |
テネシー州 | ✕ | ✕ |
サウスカロライナ州 | ✕ | ✕ |
ウィスコンシン州 | ✕ | ✕ |
アイオワ州 | ✕ | ✕ |
ネブラスカ州 | ✕ | ✕ |
ワイオミング州 | ✕ | ✕ |
テキサス州 | ✕ | ✕ |
医療用大麻も嗜好用大麻も、それぞれ州ごとに一定の規制が設けられており、嗜好用大麻が違法であっても、一定の範囲内は非犯罪化とされているところもあります。
それぞれに合法化に向けて改正などがあるため、随時最新情報をチェックしてください。
この記事を監修した人
CBD JAPAN 編集部
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