iQosで有名なフィリップモリス社が禁煙目的の製品で大麻市場に参入か。
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2021年12月13日

iQosで有名なフィリップモリス社が禁煙目的の製品で大麻市場に参入か。

iQosやタバコのマルボロで有名な『フィリップ・モリス社』が、禁煙を目的とした製品で大麻産業に参入する考えだ。同社は今まで大麻から距離を置いていたが、昨今大麻市場にまで視野を広げたことで注目を浴びるようになった。

現在、大麻の有効性や毒性を調べ、医薬品と消費者向け大麻製品の違いを分析しているとのこと。しかし、市場が非常に若く強固な規制がないため、同社は計画段階にとどまっているという。

フィリップ・モリスは2021年初め、植物由来の製品を含む新しい「ビヨンド・ニコチン」戦略を発表し、タバコや喫煙全般からの脱却を図っている。また2月に、睡眠補助製品のアイデアや、落ち着きやエネルギーの向上を促す製品も検討していた。

過去に同社は数年前にイスラエルの医療用大麻企業、Syqe Medical社に投資しているが、大麻製品とは直接結びついていない。フィリップ・モリスの広報担当者は、この投資は、無煙たばこ製品やニコチン用途の高精度投与技術の世界的独占権確保を意図していたとしている。

タバコ業界は、1970年以降に潜在的な商品として大麻に長年関心を寄せていた事が明らかになっている。
当時フィリップ・モリス社の社長は、大麻の使用に反対であるが、近い将来合法化されるかもしれないと認識している 。いずれ大きな支援を受け、我々は大麻について検討する立場にあるはずだと語っている。

実際近年、大麻の合法化・非犯罪化が進んでおり、現在11州で娯楽用大麻が合法化されている米国では、タバコ会社が合法化を求める大麻推進団体を支援している。
さらに先進国市場におけるタバコの売上減少や大麻取締法の緩和により、大麻製品に対する「合法的な需要」が高まっている。

タバコ企業にとって、世界で推定2000億米ドルの価値がある市場への投資機会となる。

タバコ業界が関心を持つ理由は、近年可燃性タバコよりも害の軽減や医薬品との関連性の追求に熱心であり、大麻はその機会を提供していると認識しているからである。

フィリップス・モリス社も、禁煙製品が第一であり、大麻への追求は「ビヨンド・ニコチン」につながるとの認識だ。

 

引用:BBC『Cannabis part of the future says tobacco giant

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